明石

  • 印刷
天文科学館3階に展示された青く光るマンホール。真下の赤いラインが天文経度の東経135度=明石市人丸町
拡大
天文科学館3階に展示された青く光るマンホール。真下の赤いラインが天文経度の東経135度=明石市人丸町
4月に完成した明石市版マンホールカード=明石市内
拡大
4月に完成した明石市版マンホールカード=明石市内
明石市立天文科学館東側の歩道にある白いマンホール=明石市人丸町
拡大
明石市立天文科学館東側の歩道にある白いマンホール=明石市人丸町
測地経度の東経135度上に設置された白いマンホール=明石市人丸町
拡大
測地経度の東経135度上に設置された白いマンホール=明石市人丸町

 国土交通省などが全国の「ご当地マンホール」をカード化してPRする「マンホールカード」。兵庫県明石市版が4月末に完成し、市立天文科学館で無料配布している。ところで、明石市のマンホールといえば、同館と子午線を描いたあのデザインだが、カードの作製に際して実は新たに“レア”なマンホールが二つ増えたことをご存じだろうか。(勝浦美香)

 そのうちの一つは、同館3階の展示室にある。

 一見どこにあるのかわからないが、少ししゃがんでみると、地球儀ならぬ「太陽系儀」の下でうっすら青く光る物体が。

 「あ、こんなところにマンホール」。つつましやかに光る姿に、訪れた親子連れらも驚いた様子だ。

 この光るマンホールは、カード化を記念して、市下水道室が同館に贈ったもの。若手職員らが展示用に蓄光塗料を塗ったという。「しごせんのまち」明石らしく館内を通る子午線のちょうど真上に設置した。

 もう一つは、白いマンホール。

 天文科学館からすぐ東の道路に市内唯一の白いマンホールが設置されているのは知る人ぞ知る明石のトリビア(豆知識)だが、実は今春、さらにもう1カ所のマンホールが白く塗られたのだ。

 その場所は同館から西へ約120メートル、湧き水「亀の水」近くの道路。

 今回、明石市版カードのデザインに採用されたのは、年季を重ねた科学館前ではなく、実はこちらのマンホールだ。一体なぜこの場所が選ばれたのか。

 その理由は「東経135度」にあった。

 天文科学館の井上毅館長によると、経度には、現在地図などの基準となっている「測地経度」と、天体観測に基づく「天文経度」があり、二つの経度には少しのずれがあるという。

 天文科学館は「天文経度」の東経135度上にある。一方、「亀の水」近くのマンホールは、ちょうど「測地経度」の東経135度上にあったことから、明石を代表するマンホールとしてカードに抜てきしたそうだ。

 井上館長は「光るマンホール、白いマンホール、いずれも子午線上にある。2カ所のずれから、明石市が子午線に懸けてきた情熱を感じて子午線マスターになってほしい」と話している。

■各地を巡りマンホールカードを収集する「マンホーラー」も

 ご当地マンホールカードは、国交省や日本下水道協会などで構成する「下水道広報プラットホーム」が2016年4月から配布を開始した。

 現在、全国301自治体がカードになっている。寒ブリをあしらった富山県氷見市のものや、人気キャラクター「ハローキティ」をデザインした東京都多摩市のものなどがあり、各地を巡る「マンホーラー」と呼ばれる愛好家が現れるほどの人気ぶりだ。

 明石市は「マンホールをきっかけに、子午線のまち明石をPRしたい」と期待する。

【天文経緯度と測地経緯度】経緯度には大きく分けて2種類ある。天体観測に基づいて測定した天文経緯度と、地球を楕円体とみなして測定した測地経緯度で、それぞれにはずれが生じる。

 地球は正確にはきれいな楕円体ではなく、凹凸のある複雑な形をしている。測地経緯度は、観測地点の地形によってばらつきが出るのを避けるため、この凹凸を反映していない。現在は衛星利用測位システム(GPS)で経緯度を求め、これを世界基準に定めている。

 一方、天文経緯度は地球の複雑な形を反映している。天体観測をした場所を基点として、英国のグリニッジ天文台を恒星が通過した時間とのずれを計算して求める。明石市立天文科学館上を通る東経135度は、市内の観測地点を基点として求めたものだ。

明石の最新
もっと見る

天気(8月16日)

  • 30℃
  • 27℃
  • 70%

  • 32℃
  • 25℃
  • 70%

  • 32℃
  • 27℃
  • 70%

  • 30℃
  • 26℃
  • 70%

お知らせ