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戦争体験を語る伊原昭さん=明石市大久保町西島、江井島中学校
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戦争体験を語る伊原昭さん=明石市大久保町西島、江井島中学校

 太平洋戦争中、海軍で戦闘機の操縦訓練を重ね、特攻機の搭乗員に志願しながらも出撃せずに終戦を迎えた伊原昭さん(90)=兵庫県明石市=が16日、江井島中学校で講演した。伊原さんは憲法9条に触れ「戦争は断じてすべきではない」と訴えた。

 3年生が今月末、修学旅行で沖縄県に行くのを前に平和講演会として実施。約400人が耳を傾けた。

 伊原さんは旧制豊岡中学(現豊岡高)に在学中の1943年、海軍飛行予科練習生に入隊。教師の訓示に発奮した同級生らに促されたといい「当時の教育は、国のために死ぬことを教えていた」と振り返った。

 教員の体罰が横行し、「操縦訓練中、後ろから殴られるのを見越して帽子の中にタオルを入れた」と明かした。毎朝、先輩たちが乗った戦闘機の出撃を見送ったが、「1機として戻ってこなかった」と声を落とした。

 終戦間際、茨城県の霞ケ浦海軍航空隊で特攻に使われる予定だった新型ロケット戦闘機「秋水」の操縦士に志願した。だが、実戦機は配備されず、出撃しなかった。伊原さんは「亡くなった同期1005人の死を無駄にしてはいけない。それを伝えるのが生き残った者の役目」と強調した。

 女子生徒(14)は「自分と同年代の若者が、戦場に行かなければならない当時の状況を怖いと思った。平和の大切さがよく分かった」と話した。(小西隆久)

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