明石

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金月美帆ちゃんへの追悼と、事故の再発防止を願って建てられた像「愛しい娘」。周囲では家族連れが憩う=明石市大蔵海岸通1
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金月美帆ちゃんへの追悼と、事故の再発防止を願って建てられた像「愛しい娘」。周囲では家族連れが憩う=明石市大蔵海岸通1

 2001年12月に兵庫県明石市の大蔵海岸で起きた砂浜陥没事故で、東京都中野区の金月美帆ちゃん=死亡当時(5)=が亡くなってから、26日で丸16年。関東の自宅でこの日を迎えた母の路子さん(49)が、今の心境を語った。

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 今年は美帆の17回忌。事故が起こってからしばらくは裁判などで慌ただしく、私たち自身が生きていくためにつらい気持ちを我慢し、事故のことを考えないようにしていた。でも、時間がたてばたつほど、あの時忘れようとしていたものがこみ上げてきて、逆に思い入れが強くなってしまう。

 生きていれば今年の1月に成人式を迎えていた。振り袖のパンフレットを見るとどうしても美帆の着物姿を想像してしまい、寂しくなる。他の子たちと比べるわけではないが、着物も着られないような人生にしてしまったことが申し訳なく、「ごめんね」と位牌に謝った。

 家族で成人のお祝いをした。ケーキを買って、皆で「おめでとう」と言って食べた。当時からお世話になっている警察の方からもお祝いのワインが届いた。主人(一彦さん)は、美帆と一緒にお酒を飲めたら、と考えていたと思う。高校生の次女は昔の写真を見ながら「自分より美人だっただろうな」と話していた。あえて明るく言ってくれたのかもしれない。

 事故の責任者たちは裁判で有罪になったが、私たちが訴えてきたことは本当に聞き入れられたのか。直接話をしたわけでもないし、当時は誠意が感じられない対応をされたこともある。市の職員も当時とは替わったと思うが、反省して毎年海岸に行ってくれていると信じるしかない。

 明石市職員には、今後もずっとこの日を覚えていて、後世にも引き継いでほしい。私たちにとっては、それが1番の誠意だから。

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 26日午前、事故現場には明石市の泉房穂市長と市の幹部8人が訪れ、全員で手を合わせた。泉市長は「明石市は、何年たとうと事故の責任を負い続け、それを踏まえた安全対策を採り続けなければならない」と話した。(勝浦美香)

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