明石

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御厨神社でいわれなどを解説する清水圭三さん(右)=二見町東二見
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御厨神社でいわれなどを解説する清水圭三さん(右)=二見町東二見
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 【い】にしえの二見を地元の人にもっと知ってほしい。そんな思いで、兵庫県明石市二見地区の名所、言い伝え、誇りなどを織り込んだかるたを作る男性がいる。

 郷土史愛好家の清水圭三さん(76)=同市=が2年前から取り組んでいる。

 御厨神社、威徳院、横河公園など、地域の文化遺産や歴史上の人物を題材に、いろは順で写真やイラストと文の組み合わせを考案した。

 清水さんは48年前、二見に移り住んだのを機に地元の歴史に興味を持ち、市の高齢者大学校「あかねが丘学園」でも研究を重ねた。

 冊子ではなく、かるたにしたのは、子どもたちと高齢者に楽しんでほしいとの思いからだ。

 「いわれなどを遊びながら知り、愛着を持ってもらいたい。お年寄りは脳が活性化され、認知症の予防にもなりますよ」

 【ろ】じ(路地)多い名残の多い浜の地道--。かるたには、漁業で栄えた町の風景を織り交ぜながら、二見の歴史や英雄も拾い上げた。

 菅原道真が左遷される途中、立ち寄ったとされる君貢神社(同市東二見)は「菅公が流され休む君貢神社」。

 江戸時代に播磨灘の好漁場「鹿ノ瀬」の漁業権復活を求め、死を覚悟して老中に訴えた「二見の三義人」は「三義人江戸へ訴え功とおす」。いずれも七五調で創作している。

 海の名産は「世界一 二見の海の鯛と蛸」「海苔の質日本一だよ二見産」、地元のヒーローは「相撲取り二見出身清水川」「針の穴通す制球小山投手」と取り上げた。

 「朗らかに遊び学ぶ二見っ子」「年少のかわいい子ども駆けめぐる」と、地域の子どもに対する視線も温かい。

 【は】るか昔に思いをはせながら二見の魅力を再確認しようと、かるたに読まれた名所を訪ね歩くイベントが16日にあった。

 ふれあいプラザあかし西(同市東二見)を出発し、瑞応寺や二見横河公園、西二見の威徳院、極楽寺など、細い路地を抜けながら2時間で約20カ所を訪問。その都度、清水さんがいわれなどを解説した。

 参加したのは二見で介護サービス事業を展開する20人。町歩きで得た知識を、高齢者とのコミュニケーションに役立てるという。

 三木や小野、加古川でも郷土史を研究する清水さんは「明石の市民向け歴史パンフレットはほとんどなく、住民が地元のいわれを知るきっかけがない。かるたを通じて子どもたちにも大人にも知ってもらい、愛着を深めてほしい」と話す。

 将来的にはかるたをカード化し、広く活用できるようにする考えだ。(吉本晃司)

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