明石

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木蓮観音
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木蓮観音

 明石市立文化博物館の企画展・郷土作家シリーズ「佐々木猛作品展-遊び心と土と筆」が2日から始まりました。明石で佐々木と交流し、多くの作品を収集してきた巌松堂書店の山根金造さん(72)=兵庫県明石市=に、作品の魅力について寄稿してもらいます。計5回(随時掲載)。

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 木蓮(もくれん)の三つの花弁から観音さまがそれぞれ出現された図。

 観音さまには淡い光背はあるが、お顔だけであとは省略されている。ほおの紅が印象的で、全体としては紫色の木蓮と観音さまが調和し、見る人をなごませる作品となっている。

 佐々木先生の仏画の特徴は省略のうまさにある。だからか、仏さまは拝む対象としてではなく、そばにいてくださるだけで心がおだやかになる効果を持つ。

 この軸を床の間に掛けると、その部屋の雰囲気が変わる。木蓮は春、葉に先立って六弁の大形の花を咲かすが、ほほえましい観音さまのご利益か、思わずほおが緩み、いい香りの漂う部屋となる。

 佐々木先生は優しく、教養にあふれる人格者だった。奥様が晩年、病気で目が見えずらくなると、家事の一切を先生がこなし、奥様に負担がかからないよう、さりげなく、優しく生活しておられた。

 私にはこの絵の観音さまが、そのまま先生の姿に思える。

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 同展は7月1日まで。月曜休館。大人200円、高大生150円。中学生以下無料。同館TEL078・918・5400

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