明石

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ダンス部部長・松井七海さん
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ダンス部部長・松井七海さん
夏の甲子園への切符を勝ち取り、歓喜の中で校歌を歌う野球部員ら=神戸市須磨区
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夏の甲子園への切符を勝ち取り、歓喜の中で校歌を歌う野球部員ら=神戸市須磨区
野球部3年の応援団、辻一真さん
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野球部3年の応援団、辻一真さん
OB会長・近藤和義さん
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OB会長・近藤和義さん

 やった、ついに優勝だ-。ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)で27日にあった全国高校野球選手権記念西兵庫大会の決勝は、明石商が姫路工を制し、念願の初優勝を決めた。喜びに沸く一塁側スタンド。野球部員は涙にむせんだ。「甲子園でも1勝を」。歓喜の中、次の目標へ早くもスタートを切った。

 先制した。だが、三回に逆転された。

 2点を追いかける展開。五回、2死一、二塁から水上桂選手(2年)がタイムリーを放ち、試合は振り出しに戻る。

 容赦ない日差しが照りつけるスタンドで、応援団の熱気が一気に高まった。

 水上選手の母、三貴子さん(52)は試合前、「集中力を切らさないように」とスマートフォンで息子にメッセージを送った。

 「守備でエラーもあったけど、集中したバッティングで返してくれた」と満面の笑み。「大事な場面で、あの子らしいプレーができた。よかった」。こっそり涙を拭った。

 この日はサッカー部、テニス部の部員らも応援団に加わった。

 サッカー部3年の池田大翔さん(18)も応援団から指名を受け、応援歌のソロパートで声を張り上げた。その直後、同点に。

 「今のプレーで勢いが変わった。これは絶対に勝ちますよ」。池田さんが喜びを爆発させた。

 七回。野球部3年の高橋東洋さん(18)が歌う応援歌「ダイナミック琉球」がスタンドに響く。

 「僕がこれを歌うと何かが起きるんです」。その言葉通り、田渕翔選手(3年)のタイムリーで勝ち越しに成功した。

 得点を重ねた右田治信主将(3年)の中学時代の恩師、神戸市立渚中学校の岸本悠介教諭(29)は同中の野球部員17人を応援席に連れてきた。

 右田主将の活躍に「以前ならあそこで力んで失敗していたかも。精神的に成長したんやな」と目を細め、期待を込めた。

 「甲子園という大きな舞台でも、さらなる成長を見せてほしい」(小西隆久、勝浦美香)

■選手や監督らに感謝 野球部OB会長近藤和義さん

 「選手や監督、保護者に対する感謝の気持ちしかない」。約700人が名を連ねる明石商野球部のOB会長に就任して2年目での悲願達成に、連日の試合観戦で真っ黒に日焼けした顔をほころばせる。

 「選手たちは技術だけでなく、精神的にも成長した」。優勝旗を受け取る姿に目を潤ませながら「これでやっと野球部の伝統といえるものができた」。

 今後の野球部への支援体制について早速、校長らとの会議がある。「優勝してくれたからこそ私たちの仕事がある。喜ばしい忙しさ」と笑った。

■チームのためにできることを 野球部3年の応援団辻一真さん

 「かっとばせ!」。メガホンをたたきながら、声を張り上げた。

 自分がいる場所に複雑な気持ちはある。「悔しさはどうしても残る。でも今、チームのためにできることは応援しかない」

 苦い思いを3度経験した県大会決勝。逆転され、不安が頭をよぎる。「それでもあかんと思うことはなかった」。選手も応援席も、いつもとはやる気が違っていた。

 仲間と抱き合った。「チャンスが来たらちゃんと打って、確実に得点していた。ここまで来たら甲子園でも優勝や」

■憧れの応援に喜びひとしお ダンス部部長松井七海さん

 高校野球の応援に憧れてダンス部に入った。だけど、1年の頃は部員が集まらず悔しい思いをした。

 やっと人数がそろった昨年は県大会決勝で敗退。それでも「来年こそは絶対に行ける」と強く思った。

 2回裏、姫路工にリードされた時も、「明商ならここからひっくり返せる」と笑顔を崩さなかった。

 信じた通りの大逆転。

 「甲子園では応援の力も大事。今から振り付けを少し考え直さないと。全力で応援するので、選手たちも全力のプレーを見せてほしい」。とびきりの笑顔を見せた。

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