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菅原明朗の魅力について語る明石フィルのバイオリン奏者永田武さん=アスピア明石
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菅原明朗の魅力について語る明石フィルのバイオリン奏者永田武さん=アスピア明石
菅原明朗
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菅原明朗

 大正から昭和にかけて日本の西洋音楽導入に貢献した兵庫県明石生まれの作曲家、菅原明朗(1897~1988年)の没後30年を記念する演奏会「明朗の世界」が8月4日、アスピア明石北館の子午線ホールである。7月31日には、菅原の功績や演奏会の曲を解説する講座も開かれる。

 菅原は大蔵町に生まれ、13歳まで明石で過ごした。画家藤島武二に師事しながら独学で音楽を学び、帝国音楽学校(東京、廃校)の作曲科教授となった。

 交響曲、管弦楽曲、オペラ、宗教曲など多様なジャンルの作曲をし、古関裕而、服部正ら多くの弟子を育てた。

 昨年10月に東京で開かれた生誕120年記念演奏会の演奏メンバーが、今回の演奏会にも出演する。明石フィルハーモニー弦楽四重奏団と同フィルのジュニア・オーケストラも加わり、菅原の器楽曲6曲を披露する。

 明石フィルハーモニー管弦楽団のバイオリン奏者、永田武さん(43)=明石市=によると、菅原が日本の西洋音楽導入に果たした役割は大きいという。

 「ドイツ音楽を取り込むのが主流だった時代に、菅原はフランス音楽を取り入れた」とし、初期の代表作「白鳳之歌3水煙」(1933年)はドビュッシーを思わせるという。

 菅原の弟子で作曲家の深井史郎は、歌曲が多い山田耕筰、信時潔ら前世代と異なり、菅原は器楽を中心とした作曲をしたと評している。永田さんも「日本で最初の本格的器楽、管弦楽作曲家」と評価する。

 9月24日には、明石フィルが定期演奏会で菅原の交響写景「明石海峡」を披露する。明石では2008年以来の演奏となり、地元になじみ深い曲名で注目されるが、「この曲よりも交響曲の方が代表作としてふさわしい」と永田さんは考える。

 「貴志康一や大沢寿人らとともに、兵庫生まれの偉大な作曲家として明石市がもっとPRしてもいいのでは」と期待する。(吉本晃司)

 ■7月31日の講座「明石に生まれた大作曲家~菅原明朗」は午後7~9時、アスピア明石北館(東仲ノ町)の7階701学習室である。講師は永田武さん。先着40人。明石文化芸術創生財団に申し込みが必要。参加無料。

 ■8月4日の没後30年記念演奏会「明朗の世界」は午後4時開演。同館9階の子午線ホール。

 晩年の傑作、弦楽四重奏曲「神曲」を明石フィルハーモニー弦楽四重奏団、「スカルラッティアーナ」第2楽章は明石フィルのジュニア・オーケストラが演奏。「無伴奏セロ・ソナタ」など4曲をバイオリン、チェロ、ピアノの3人が披露する。一般2千円、高校生以下千円。

 ■9月24日の明石フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会は、午後2時開演。明石市民会館(中崎1)大ホール。ブラームスの交響曲第3番、菅原の交響写景「明石海峡」、ラベルの「ボレロ」を演奏する。

 指揮は斉田好男さん。一般1500円、高校生以下750円、親子ペア2千円。問い合わせはいずれも明石文化芸術創生財団TEL078・918・5085

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