明石

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「アートシップ明石」に展示する作品=明石市本町1
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「アートシップ明石」に展示する作品=明石市本町1
開催に向け準備を進める実行委員ら=明石市本町1
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開催に向け準備を進める実行委員ら=明石市本町1

 障害者の絵画や造形作品を見るとき、私たちは無意識に“上から目線”になっていないだろうか。5日から明石市立文化博物館(兵庫県明石市上ノ丸2)で始まる「アートシップ明石」は、障害者が日常生活の中で芸術と意識せずに創作した絵や造形128点を展示。アートとは何かについて、健常者の見方を揺さぶる作品展だ。

 福祉や芸術関係者らでつくる実行委員会が明石市と協力し、2013年から開催。市内の作業所などから障害者の創作物を募り、展示をしながら障害者の日常も紹介してきた。

 一般的なアートとは異なり、障害者の「作品」は作者が日常生活の中で生み出したものや、障害者の意図と関係なく、健常者が芸術作品とみなしたものがある。

 意図して創作されたとみなされた作品には、健常者と同様に作者のメッセージが込められていたり、創作時の感情を視覚化していたりする。だが、日常生活の一環でできた「作品」と一緒に並べると、アートとは何か、その故意性について、漠然と考えている認識を揺さぶられる。

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 今回の展示は過去5年の出展作765点から、ふくやま病院の譜久山剛理事長や美術家らが16人の作品を選んだ。

 初めて展示作品の選択に関わった明石高校美術科講師の丸中美咲さんは「自分の生活、記憶に結びつく表現が多く、彼らはそれを説明できない。見る側の想像力も大事な役割がある」と指摘する。

 障害者の表現活動を支援している現代美術造形作家の宮崎みよしさんは「ほとんどの人は美術教育を受けていないので、自由な精神で表現している。生きるための原点や人としての素の状態を感じ、作者のストーリーが見えてくる。見る側がそのストーリーを一緒に読もうとすることが大事」と話す。

 実行委員で障害者支援員の田中繭子さんは「内面がにじみ出た作品に、こんな表現もありなのかと驚いてほしい」と話している。

 9日まで。午前10時~午後5時。最終日は午後3時まで。無料。8日午後1時半から実行委員や出展者によるギャラリートークがある。(吉本晃司)

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