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授業時間数の不足を謝罪する市教育委員会の幹部=明石市役所
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 兵庫県明石市立中学校の大半で、国が定めた年間の総授業時間数(こま数)が不足していた問題で、2017年度に全13校の2、3年生が「特別活動」に費やした平均時間が、国標準の2倍以上になっていたことが11日、市教育委員会のまとめで分かった。一方、国語や数学など9教科は最大で55時間も少なかった。市教育委は時間配分の適正化を徹底するという。

 市教委によると、特別活動はホームルームや学級活動に充てる時間。国基準は各学年とも35時間だが、明石市の3年生の平均は75時間だった。自主的に考える力を育む「総合学習」と道徳は、標準に近かったが、特別活動は1年生でも約1・5倍だった。

 一方、9教科の合計は1年生が30時間、2年生が5時間、3年生が55時間、不足していた。

 市教委は会見で、標準時間数を各校の校長らが「努力目標」と誤って認識していたことに加え、「人間関係の構築などのため特別活動に多くの時間を割き、インフルエンザでの学級閉鎖なども影響した」と不足の原因を説明。16年度から夏休みを短縮し、授業時間数の確保を目指しているが、追いつかなかったという。

 市教委は、「短縮授業」の取りやめ▽7時間目の実施▽冬休み中の授業実施▽家庭訪問の希望制導入-など、各校の実情に合わせた取り組みで、授業時間を確保したい考え。

 担当者は「細かくチェックして基準通りの時間を確保できた学校もある。各校で工夫できるはず」とする。

 市教委関係者によると、夏休みなどを除き授業ができるのは年間35週ほど。毎日6時間授業をしても、週休2日なら確保できる総授業数は1050時間。国基準(1015時間)との差は35時間しかない。標準授業数に入らない修学旅行や体育大会など行事もあり、「授業には含まれないが人格形成に必要な時間も多く、悩ましい」と打ち明ける。

 例えば、約30年前に導入された1年生のスキー実習は、2泊3日の日程に加え、事前、事後の指導で丸1週間が必要。一方、休日数が増えたり、総合学習が導入されたりと9教科の標準時間数を達成する壁は高くなっているという。

 教員の長時間労働が社会問題となる中、ある校長は「9教科の時間数は守るべきだが、負担が増えたのに土曜や祝日など休日は増えた。工夫にも限度がある」と嘆く。

 明石市内の市立中学校では17、18年度、年間の授業時間が2~76時間少なかった。17年度は12校、18年度は8校で不足していた。

 市教委は生徒や保護者への説明を各校に指示した。各校とも教科書の内容は全て教えているとして、補習はしない方針だが、習熟に不安がある生徒には個別対応するという。(藤井伸哉)

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