明石

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令和を祝う踊りを披露する座員ら=明石市本町1、ほんまち三白館
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令和を祝う踊りを披露する座員ら=明石市本町1、ほんまち三白館
終演後、見送りをする座員ら=明石市本町1、ほんまち三白館
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終演後、見送りをする座員ら=明石市本町1、ほんまち三白館
新元号「令和」を焼き込んだせんべい=明石市本町1
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新元号「令和」を焼き込んだせんべい=明石市本町1

 トザイ、トーザイ--。平成の世が終わり、令和の幕開けでございます。大衆演劇場「ほんまち三白館」(兵庫県明石市本町1)では、大正、昭和、平成、そして令和と四つの元号を生きる方々に“木戸銭”なしで鑑賞いただく催しを始めました。踊りあり、芝居ありの三白館の魅力を隅から隅までズ、ズ、ズイーッとお楽しみいただきますよう、ひとえに御願い奉りま~す。(小西隆久)

 明石はかつて、劇場のまちでした。「写真集 明治大正昭和 明石」(国書刊行会)などによると、昭和初期まで市内には7~8の劇場や寄席がありました。

 中でも戎町(現在の材木町や港町あたり)にあった「八雲座」は明治の始めに建てられ、回り舞台や花道の下の地下道なども備えた大劇場でした。

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 劇場の多くは第2次世界大戦時の空襲で焼け、残ったものは映画館に変わりました。その映画館も昭和40年代をピークに次々に姿を消しました。

 三白館の前身は、1947年に演芸場を兼ねた木造映画館としてオープンした「本町劇場」です。その後「本町日活」になり、2014年2月に閉館しました。ご記憶の方も多いでしょう。

 三白館の名前の由来は、明治期に建てられた「三白亭」です。本町商店街振興組合が中心になり、地域活性化の拠点として改装しました。15年12月にこけら落とし公演、昨年12月に開館3周年を迎えました。

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 三白館では、新元号を記念し、4月末から大正生まれの入場者を無料にするキャンペーンを5月末まで実施中です。誕生日を確認できる身分証明書があれば入館できます。

 「令和」開幕後、初公演は「スーパー兄弟」。一座は、熊本県で1935年に旗揚げしました。「舞台では美しい夢を見せる」との伝統を守って華麗なショーを展開し、同館での来演は2回目です。

 初日のこの日、大入り札が2枚掲げられる盛況ぶり。平成元年生まれの総座長龍美麗さんが「令和の新しい幕開けを、三白館で皆様と楽しんで飾りたい」と口上を述べました。

 縁起がよいとされる人情芝居「大当たり 高津の富くじ」では、ほろっと涙を誘い、色とりどりのライトを浴びた役者が、平成の歌謡曲などに合わせて多彩な舞を披露します。おしろいの香りが漂い、女形のあでやかな流し目に歓声が飛び交いました。

 播磨町の男性(74)は「芝居は泣けるし、踊りもきれいで月1回は見に来ています。新しい時代も、この劇場と大衆演劇の文化を守り継ぎたいですね」。舞台の興奮冷めやらぬ様子で話していました。

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■大正生まれの入館者に「令和」せんべいプレゼント 明石の老舗

 「ほんまち三白館」近くで1856(安政3)年創業の「富士の山菓舗」(同市本町1)は、「令和」の文字を焼き込んだせんべいを大正生まれの入館者にプレゼントする。6代目店主の原田貞さん(66)は「入館と新元号の記念にぜひ」と話している。

 同店は、看板商品「富士せんべい」と手焼きの伝統を守り続ける老舗。

 富士山をかたどったせんべいは、初代が初めて富士山に登った帰り道、大阪に立ち寄って記念に作った型で商売を始めたのが始まりという。

 同館の入館無料キャンペーンに合わせ、原田さんが新元号を焼き込むことを思い付いた。明石に暮らしたこともある作家稲垣足穂の「新風土記」にも登場し、創業から長い歴史を刻んできた同店のせんべいが「令和」の幕開けを彩る。

 「令和」せんべいは店舗でも1パック(7枚入り)325円で販売している。同店TEL078・911・2479

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