明石

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上映後、作品について語る監督の松原保さん=ウィズあかし
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上映後、作品について語る監督の松原保さん=ウィズあかし
「被ばく牛と生きる」の上映会に集まった市民ら=ウィズあかし
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「被ばく牛と生きる」の上映会に集まった市民ら=ウィズあかし

 福島第1原発事故で殺処分を迫られた牛を守り続ける畜産農家の暮らしを追ったドキュメンタリー映画「被ばく牛と生きる」の上映会が11日、兵庫県明石市東仲ノ町のウィズあかしであった。上映後、監督を務めた松原保さん(59)=大阪市=は「日本は、経済的な価値よりも生き物の命や幸せな暮らしを重視しなければならない転換期にある。そのことを多くの人に考えてほしい」と訴えた。

 脱原発明石・たこの会が主催し、計2回の上映に約110人が集まった。

 映画の舞台は、福島県浪江町にある牧場。原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」にいた牛の大半は餓死した。国は、生き残った牛の殺処分を指示したが、納得できない農家が出荷できなくなってもなお、牛を大事に飼い続ける姿を約4年半にわたりカメラで追い続けた作品だ。

 劇中、線量計が何度も高い値を示し、無機質なアラーム音を響かせる。「生きることが許されない命」とのナレーションとは裏腹に、登場する牛の瞳はどこまでも澄んでいる。牧場の隣に除染廃棄物の仮置き場ができることになり、「牛飼い」を辞める決断をした男性は「もうここへは帰れない」と目に涙を浮かべた。

 松原さんは「ありのままの事実を客観的に記録することに終始した」と語り「映画の完成から2年が過ぎたが、現状は何も変わっていない」と説明。「こういった現実を、次代を担う若い人たちにもっと知ってもらいたい」と力を込めた。(小西隆久)

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