明石

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願いをかなえる「宝珠」を抱えたフクロウ=明石市二見町東二見
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願いをかなえる「宝珠」を抱えたフクロウ=明石市二見町東二見
完成した徳源寺の看板。称号の「南昌山」は中原住職による書=明石市二見町東二見
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完成した徳源寺の看板。称号の「南昌山」は中原住職による書=明石市二見町東二見
チェーンソーを使って丸太を削る城所ケイジさん=明石市二見町東二見
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チェーンソーを使って丸太を削る城所ケイジさん=明石市二見町東二見

 チェーンソーを使って丸太を彫刻する「チェーンソーアート」で造られた看板とフクロウの像が、兵庫県明石市二見町東二見の徳源寺にお目見えした。同寺は6~8日、制作過程をパフォーマンスとして公開。近隣住民らが見守るなか、国際大会の優勝経験もあるプロの作家が、チェーンソーで彫ったとは思えないほど精巧な2作品を完成させた。

 看板などの制作は、境内にある「子授け地蔵」が有名な同寺が、5月8日の花祭りに合わせて企画。世界チェーンソーアート競技大会やドイツで開催された国際大会で優勝経験がある木彫刻・立体造形作家の城所ケイジさん(和歌山県)に依頼した。

 大きなエンジン音が響き、木片や木くずが舞い上がる制作の様子はパフォーマンスとしても楽しめるため、ショーとして披露することに。城所さんは6日にフクロウの彫刻を仕上げ、さらに3日間かけて看板を造った。

 城所さんはヘルメットを着用して作業し、集まった観衆は遠巻きに陣取って工程を見守った。

 音楽に合わせ、1メートルほどのスギの丸太にチェーンソーを入れると、寺の2階に届く高さまで木くずが飛ぶ。削るたびに木の形が少しずつ変わっていき、わずか1時間ほどでフクロウが出来上がった。

 完成したフクロウと、看板にあしらわれた竜神はまるで生き物のよう。城所さんいわく、じっとこちらを見つめる目を見て「怖い」と感じたら、心のどこかにやましい気持ちがあるのだとか。

 フクロウは、同寺の地蔵にちなんで「子授けフクロウ」と名付けられ、地蔵と同じく、願いをかなえる「宝珠」を抱えている。新たな子宝祈願のスポットにもなりそうだ。

 新しい看板の奉納を済ませた直後、雲が高く登る「龍雲」が南西の空に浮かんだといい、中原泰昌住職(44)は「元号が令和となり、縁起のいいスタートが切れた。お参りだけでなく、たくさんの人に来てもらえるような寺になればうれしい」と話した。

 看板は6月末に本堂大玄関に設置される予定。(勝浦美香)

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