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新しく導入された「閉鎖循環飼育システム」。水槽では試験的にアマゴを飼育している=明石市二見町南二見
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新しく導入された「閉鎖循環飼育システム」。水槽では試験的にアマゴを飼育している=明石市二見町南二見

 兵庫県水産技術センター(明石市二見町南二見)が、海の魚介類を陸上で養殖する「閉鎖循環飼育システム」を新たに導入した。目的の一つが「ご当地サーモン」の養殖だ。川と海を行き来するサケ科の養殖は、淡水で生まれた稚魚にストレスを与えず、海水に慣らす技術が課題になる。新システムを使った研究でこうした技術を確立し、県産サーモンの開発を後押ししたい考えだ。

 システムは、魚を飼育する水槽からの排水をろ過するなどして循環利用する仕組み。育成用や実験用など5種類の水槽計15基のほか、サンゴを使ったろ過装置や紫外線による殺菌装置などを備える。総事業費は約1億4千万円。

 メリットは、くみ上げた海水を掛け流しで使う従来の装置とは異なり、水温や塩分濃度を調整できるため、養殖期間が短くなり、生産性も高くなる。

 照明も季節ごとの日照時間や光量が再現でき、魚の育成や出荷が季節に関係なく設定できる。一方で、設備の導入費用が高い上、電気代や設備維持費などのコストがかかるデメリットもある。

 同センターでは、新システム稼働から5年をめどに、サケやマスだけでなく、アサリなどの二枚貝や藻類の効率的な養殖技術の確立を目指す。

 水産増殖部の増田恵一・主席研究員は「サケやマスの稚魚の安定的な生産や、今人気のご当地サーモン養殖の規模拡大につながるような結果が出せれば」と話す。

【ご当地サーモン】サーモンの生食人気を背景に、ノルウェーなどの海外産に対抗するため、国内で養殖したニジマスなどサケ科の魚類。各地で生産が広がっており、水産庁によると全国で50種類以上あるという。県内では、ギンザケやニジマスを家島諸島で育てた「白鷺サーモン」や、福良漁協(南あわじ市)の「淡路島サクラマス」、赤穂・坂越産のカキをえさにする「オイスターサーモン」などがある。(小西隆久)

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