明石

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燃料1リットルあたりの走行距離を競う「エコマイレッジチャレンジ」に挑む明石高専の学生たち=明石市魚住町西岡
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燃料1リットルあたりの走行距離を競う「エコマイレッジチャレンジ」に挑む明石高専の学生たち=明石市魚住町西岡
鈴鹿サーキットを疾走する明石高専の車両「SESTO」
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鈴鹿サーキットを疾走する明石高専の車両「SESTO」

 車両の設計、製作にとどまらず、費用やパーツ、スポンサー探しまですべてを学生が担うレーシングチームが明石高専(兵庫県明石市魚住町西岡)にある。その名も「エコランプロジェクト」同好会。先月、鈴鹿サーキット(三重県)であった大会では豪雨の中で完走、17チーム中3位に入賞した。ただ、彼らが追求するのはスピード、ではなく燃費。一体、どんなレースなのか。

 彼らの舞台は、自動車メーカーのホンダが次世代のエンジニアを育てようと、1981年から開く「エコマイレッジチャレンジ」。自作車両に50ccの2輪車エンジンを載せ、実際のサーキット場で燃費を競う大会だ。

 レースで使えるガソリンは180ccだけ。平均時速25キロ以上を保ちながらサーキット8周(約17キロ)を制限時間以内に走りきらなければならない。ゴール後、残った燃料の量で1リットルあたりの走行距離を換算し、勝敗が決まる。

 明石高専は2009年から、生徒有志が大会に参加。市販バイクを使う部門では2位に入賞したこともある。車両部門は13年から出場。今年から同好会になり、機械工学科を中心に約40人が活動する。

 車両は昨年11月から製作を開始。名前は「SESTO」、イタリア語で「6番目」という意味だ。車両部門の出場から6台目になることから命名した。空気抵抗を小さくするため車体を低くし、寝そべってハンドル操作をするスタイル。車体にかぶせるカウルは、発泡スチロールで作った型に強化プラスチックを流し込んで作った。

 目に付くのは、カウルに貼られた「東播自動車教習所」や「nikko」など近隣の事業所のステッカー。これらはすべて同好会に車両のパーツや製作費用、練習場を提供してくれたスポンサーだ。

     ◆

 先月15日の大会当日は、コース上の視界がほとんどないほどの豪雨だった。

 「勝因は雨対策です」と胸を張るのは、部長の4年田崎雄大さん(18)。

 出場チームが車両トラブルで次々とリタイアしていく中、電気配線を保護するなどの対策をしていた同好会の車両は万全の状態でレースに臨むことができた。

 もう1人の立役者は、最高時速60キロを超える車両を雨の中で操ったドライバーの4年鈴木光さん(18)。途中、スリップしてコースアウトしたが「根性で」(鈴木さん)再びコースイン、最後まで走りきった。

 「みんなの思いを背負っている以上、リタイアなんてできなかった」と振り返る。

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 次の目標は、9月29日に栃木県で開かれる「本田宗一郎杯全国大会」。

 田崎さんは「さらに改良してドライバーの操作性を向上させたい」と意気込む。鈴木さんは「初めて走るサーキットだが、下見をしっかりしてきれいなコース取りを決めたい」と話す。

 部員たちの熱い思いが詰まった車両が秋のサーキットを疾走する。(小西隆久)

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