明石

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映画「DAYS」の撮影で指示を出す水野祐樹さん(右)=明石市大蔵海岸通2
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映画「DAYS」の撮影で指示を出す水野祐樹さん(右)=明石市大蔵海岸通2

 全編を兵庫県明石市内で撮影した短編映画「DAYS」の製作が進んでいる。監督は水野祐樹さん(38)=神戸市垂水区。学生時代を過ごした明石の名所を背景に、日常に不満を抱える男性の心情を描く。「賞を取って、明石や神戸で凱旋上映をしたいですね」。スペインなど各国の映画祭に出品する予定だ。(藤井伸哉)

 DAYSは、日々の暮らしに言葉にできないいらだちを抱いている男性が主人公。映像を見た人が自由に想像できるよう、人物像の細かい設定はしていない。

 明石公園を歩いたり、大蔵海岸の岩に座る物憂げな男性の映像に、明石公園の桜や明石海峡大橋を望む風景が挟み込まれる。

 水野さんは神戸学院大学に在学中、たびたび明石を訪れた。そのときはほとんど気にも留めなかった街並みが、海外旅行などを重ねるうち、かけがえのない風景に変化した。大切な場所を舞台に作品を撮りたいと思うようになった。

 監督5年目。8作目となる今回は、無声映画に仕立てた。せりふのある作品は、翻訳のニュアンス次第で意図が伝わりにくいこともあり、外国人に映像だけで勝負するためだ。

 厳粛な雰囲気の中で自身がイメージした心情がそのまま観客に伝わるか。実験的な映画にしたいという野心もある。

 自ら演出を兼ね、今年3~5月、撮影スタッフを含めて3、4人のチームで撮影した。3分間程度に編集し、7月以降、スペインやイギリスの映画祭の短編部門に出品する。

 「主人公の男は何にうっ屈した感情を抱いているのか。上司に怒られたのか、女性に振られたのか、自由に感じてほしい。自分自身に重ね、一歩前に進むきっかけにしてもらってもいい。映画祭でどう評価してもらえるか楽しみです」と話す。

■映画通じてまちに恩返しを 映画監督・水野祐樹さん

 俳優を目指したのは中学生です。ピアノ発表会でステージに立った妹が、かっこよくて。高校生になり、大阪の芸能事務所に入りました。

 実は中学生の時、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募したんです。武田真治さんや溝端淳平さんらイケメン俳優を輩出したあの雑誌のコンテスト。

 3次審査だったかな、結構いいところまでいったんです。だから必ず俳優になれると、根拠のない自信があったかもしれません。

 大学生になると、深夜番組の再現VTRやUSJのCMに出演し、自分で言うのもなんですが、順調な感じでした。大学卒業後に上京し、いろんな映画や舞台に出ました。20代は夢中で駆け抜けました。

 30代になり、映画を通じて生まれ育ったまちに恩返しをしたいとの思いが芽生えたんです。

 だから今は、神戸と東京の両方に拠点を置いています。地域活性化に貢献するという意味では最近、存続問題が浮上している神戸電鉄粟生線が題材の映画に出演しました。

 映画祭で監督名が出ると、「ブラボー」や拍手が送られます。親しみを込めて「金返せ」の声が飛ぶこともある。僕はコメディーを出品していたので「金返せ」と言われるのが楽しみでした。

 ただ、今回はシリアスな作品。拍手でスタンディングオベーション-ってなればいいですね。

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