明石

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劇的な逆転勝利に喜びを爆発させる応援団=ほっともっとフィールド神戸
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劇的な逆転勝利に喜びを爆発させる応援団=ほっともっとフィールド神戸
橋本京香さん
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橋本京香さん
重宮悠さん(右)
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重宮悠さん(右)
茂木郁海さん
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茂木郁海さん

 明石商の熱い夏、再び-。ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)で29日、全国高校野球選手権兵庫大会の決勝があり、明石商が劇的な逆転勝利で、2年連続となる夏の甲子園の切符を手に入れた。仲間を、息子を、友人を信じ続けた三塁側スタンドは歓喜に沸き、この日の最高気温32・9度を上回る熱気に包まれた。

 試合前、須山貴文コーチ(23)が野球部員らに「今日が県大会最後の応援。一人一人がしっかりと声を出し切って行こう」とげきを飛ばす。スタンドには同部員ら約140人をはじめ、サッカー部やテニス部の生徒らが続々と集まった。

 序盤、ゲームは0対0の膠着状態が続く。13人の少人数で応援団を支える吹奏楽部員も暑さと戦いながら、グラウンドを見つめる。ピッコロを担当する3年西岡明優さん(17)は首や頭をタオルで覆い「全力プレーの選手を見てたら、暑いなんて言っていられない」と口元を引き結んだ。

 六回、ついに均衡が破れ、好投を続ける中森俊介投手(2年)が神戸国際に1点をもぎ取られる。スタンドに一瞬の静寂が訪れ、思い出したかのようにセミの声が響いた。野球部員の3年山口翔大・応援団長(17)は「先制点を取られることは想定していなかったが、一振りで十分に流れを変えられる」と試合から目を離さない。

 打線がつながらず、三者凡退が続く展開に、スタンドの雰囲気も沈みがちになる。応援団は八回、2死一塁のチャンスに、これまで勝利を呼び込んできた曲「シャララ」を投入するが、流れを呼び込めない。

 「まだ勝てる」。そう信じつつも、焦りと諦めのムードが漂い始めた最終回。山口団長が叫んだ。

 「サンバで行くぞ!!」

 代打窪田康太選手(3年)が死球で出塁すると、スタンドに活気が戻り始めた。無死満塁のチャンスから同点に追いつくと歓喜の渦に。この日初めてとなる「笑点」のテーマに合わせた部員の一発ギャグで、追い上げムードは最高潮に高まった。

 選手が打席に立つたびに「サンバ」で「アゲアゲホイホイ」と繰り返す中、チームは一挙4得点で逆転。真っ赤なメガホンが喜びに揺れた。サッカー部の2年津久茂蓮さん(17)は「逆転劇に感動した。甲子園でもすごい試合をやってくれるはず」と大舞台での活躍に期待した。(小西隆久)

◇応援をさらに磨く ダンス部キャプテン 橋本京香さん(17)◇

 ダンス部に入部した当初は「野球の応援にダンス部が行くことすら知らなかった」。でも何度も応援席に立つうち、すっかり楽しさに目覚めた。「最後までどうなるか分からない試合を、応援で盛り上げるのが楽しい」と話す。

 1年生の頃、今日と同じようにエールを送ったのが、神戸国際大付に決勝で敗れた試合。不安そうな表情も見せたが、土壇場の逆転に「最後の最後でやってくれた」とハイタッチして大喜び。「甲子園までに私たちの応援もレベルアップさせないと」と意気込む。(勝浦美香)

◇兄の活躍が楽しみ 主将の弟・大久保中3年 重宮悠さん(14)◇

 兄の重宮涼主将の影響で中学から野球部に入部。大久保中で3年間汗を流してきた。今年の市中学総体で優勝したが、東播大会決勝で敗れ、県大会に届かなかった。

 自分自身の夏が終わったことに「ぼうぜんとした」と振り返る。その思いを託すようにスタンドから兄の試合を見守った。

 九回、最後の攻撃回で重宮選手がスクイズを成功させると「よっしゃー!」と叫んだ。「見ていて面白い試合をやってくれる。甲子園でも兄のプレーを見るのが楽しみ」とはにかんだ。(勝浦美香)

◇よく勝ってくれた 野球部3年の応援団 茂木郁海さん(18)◇

 得点するとスタンド席で繰り広げられる一発ギャグ。誰が一番面白い?と尋ねると、応援団員らが「茂木!」と声をそろえた。

 ひょうきんなキャラクターだが、試合が始まると表情は一変。「自分にできることを精いっぱいやる」と応援もギャグも全力だ。

 先制点を取られても弱気にならず、「まだこれからや」と周囲を鼓舞した。

 九回表。ようやくおなじみの笑点のテーマ曲が流れると、待ってましたとばかりに中央に登場。「これ以上ない喜び。本当によく勝ってくれた」と声を震わせた。(勝浦美香)

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