明石

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ときはいまポーランド公演の出演者たち。会場は広大な工場跡地の映画製作所=ポーランド・ビドゴシチ
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ときはいまポーランド公演の出演者たち。会場は広大な工場跡地の映画製作所=ポーランド・ビドゴシチ
ビドゴシチ中心地の広場に引かれている東経18度の線=ポーランド・ビドゴシチ
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ビドゴシチ中心地の広場に引かれている東経18度の線=ポーランド・ビドゴシチ
神戸新聞NEXT
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 まちの魅力を総合芸術として表現する、明石発の「コンサートパフォーマンス ときはいま」が初めて海外公演を行った。舞台はポーランド北西部のビドゴシチ。兵庫県明石市生まれ神戸育ちのピアニスト牧村英里子さんら日本から10人が訪れ、日本ポーランド国交樹立100周年の年に、二つのまちが芸術を通して交流した。訪問団の一員であり出演も果たした記者が、体験記をつづる。(金山成美)

◇美しき水の街

 首都ワルシャワから鉄路で約3時間半。川と運河が通り、水運の拠点として重要な役割を果たしてきたビドゴシチは、建物から文化の香りが漂い、街並みが美しい。人口は同国で8番目に多い約36万人。

 市民が憩う市街地広場に、金色の線が引かれていた。添えられた文字は「18★」は、東経18度が通ることを示す。

 東経135度の明石から117度西へ来たことを、広場を貫く線の上で実感した。ちなみに同国の標準時子午線は東経15度で、日本との時差は8時間、今の時期はサマータイム中で7時間。明石にあるいくつもの標識を思い浮かべ、まちの象徴として存在するメリディアンライン(子午線)のパワーを感じた。

◇市民が作る総合芸術祭

 公演は、今年で6回目を迎えた総合芸術祭「オコ ニグディ ニェ シュピ(目は決して眠らず、という意味)」のプログラムの一つとして実現した。

 主催団体「チャルヌィ カルゼゥ」は、芸術家のほか弁護士や裁判官らさまざまな人たちで構成されている。学生対象ワークショップや映画制作も手掛ける。

 今回のフェスには音楽家やパフォーマー、画家、写真家ら約25組が参加した。6月30日~7月4日の期間中、ギャラリーや広場、宮殿など、まちの至る所が発表の場となった。

 ポーランドや隣国ドイツの芸術家が多く、最も遠くから足を運んだ日本チームは大歓迎された。

 ビドゴシチ郊外のオストロメツコにある宮殿を借り切って参加者が宿泊し、夜は会話を楽しんだ。

 「新たなコラボが生まれることを期待している。私たちがそのプラットホーム(中心地)になれたら」と同団体のマルタ・フィリピアック代表。

 日本組もその期待に応えるべく、身ぶり手ぶりで交流し、熱い夜を過ごした。

 あいさつだけは現地語でと意気込んだが、聞き慣れない発音に難航し、似ている日本語を思い浮かべる作戦を敢行。

 「こんにちは(ジェンドブリィ)」は「せんどぶり」、「ありがとう(ジェンクイエン)」は「全部食えん」…。

 つたなくても笑顔で話しかけると、距離は一気に縮まった。

 いたずらで古い宮殿に閉じ込められたときは困惑したが、「これがポーランドなの。許してね」と肩をたたかれると、親近感に変わった。

 同フェスは地元の行政や団体、企業などが支援。多様な人が集い、市民が自由に楽しみ、この地から新たな何かが発信される。

 豊かで暖かい空気が、まちを包んでいた。

※★は「E」の右上に「。」

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