明石

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ビドゴシチの副プレジデントらと宮殿で会談。明石からの親書を手に記念撮影=ポーランド・オストロメツコ
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ビドゴシチの副プレジデントらと宮殿で会談。明石からの親書を手に記念撮影=ポーランド・オストロメツコ
明石市5漁協の「のり」を食べて交流した=ポーランド・オストロメツコ
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明石市5漁協の「のり」を食べて交流した=ポーランド・オストロメツコ

 時と海をテーマにした本紙明石版の連載をまとめた書籍「あかし本」が原案の「ときはいま」。一昨年から明石や神戸で5回の公演を重ねてきた。初の海外公演は、明石の各種団体から多大なる協力を得て、日本とポーランドの友好も表現する内容を目指した。

 会場は映画製作所として利用されている工場跡地。明石城櫓横など、ピアノを置くとは考えにくい場所での実績がある私たちは、広大な敷地にもひるむことなく、不思議な空間を最大限活用しようと知恵を絞った。ピアノの後方に大漁旗を飾り、明石色のにじむステージを作り出した。

 7月2日夜8時30分。兵庫県明石市漁業組合連合会から送り込まれた明石浦漁協職員の宮崎鉄平さん(31)が、敷地に残る線路上に置かれた車の上に乗って登場し、威勢のいい競りで幕が開けた。

 「極度の緊張に襲われ、競りデビューしたときのことを思い出した」と宮崎さん。明石流の符丁を響かせ、観客を一気にときはいまの世界に引き込んだ。

 出演者のうち5人は、岩屋神社(明石市材木町)から借りた衣装を身につけた。女性3人は巫女姿で、本番直前まで練習を重ねた戎舞を披露。男性2人は六人衆の装束で拍子木を打ち鳴らした。観客に木札を配って願い事を書いてもらい、しめ縄に取り付ける演出は、両国の友好を表すシーンとなった。木札は日本へ持ち帰り、岩屋神社で後日お焚き上げする。

 ラベル「ボレロ」が奏でられ、全員登場して大団円を迎えた。観客からの拍手が鳴りやまず、終演後は記念撮影を求める人たちが待ち構えていた。撮影の自由度は高く、公演中にカメラを手にすぐそばまで近づいてくる人も。写真もまた、作品という考えだそうだ。ピアノを演奏中の牧村英里子さんの手が撮影者に当たったのは、「故意ではない」とのこと。

 ◇朝食会談

 公演を終え滞在最終日、ビドゴシチのイヴォナ・ヴァシュキエヴィチ副プレジデントら、政財界の要人たちとの朝食会が催された。今年5月、明石国際文化交流親善大使になった明石市出身の牧村さんが、明石文化国際創生財団の和田満理事長からの親書を手渡して握手。互いのまちを紹介して会話が弾み、特に築城400年を迎えた明石城に興味を持った様子だった。

 最後にヴァシュキエヴィチ氏が「明石とご縁ができて光栄。芸術文化からつながっていき、観光や産業など幅広い分野に広がればうれしい」とあいさつした。

 私たちの訪問に現地では大きな関心が寄せられた。公演、会談とも現地のテレビ局や新聞社が取材。「インターネットでAkashiを検索した。市の花は菊だね。イベントもあるのかな」と質問する人、明石観光協会の英語版ガイドを眺め「次は明石で会おう」と声を弾ませる人もいた。

 交流では明石のりが一役買った。市内5漁協ののりを試食してもらい、「この黒い紙は何?」と不思議そうな人にはチーズと共に味わうことを提案。「食べたことはあるが、こんなに香りと味わいが豊かなのりは初めて」と絶賛の声も上がった。

 時と海。明石の象徴だと見つめてきたキーワードは、世界という視点に切り替えても、深くて大切な存在だった。(金山成美)

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