明石

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練習が終わり、道具などを片付ける=明石商業高校
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練習が終わり、道具などを片付ける=明石商業高校
差し入れされたスイカをほおばる野球部員たち=明石商業高校
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差し入れされたスイカをほおばる野球部員たち=明石商業高校
練習後、狭間善徳監督の話に耳を傾ける部員たち。表情は真剣だ=明石商業高校
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練習後、狭間善徳監督の話に耳を傾ける部員たち。表情は真剣だ=明石商業高校

 甲子園(兵庫県西宮市)には真夏の日差しがよく似合う。それにしても今年の暑さは格別だ。全国から集まった選手と応援団の歓声が連日、球場にこだまする。大会6日目。きょう11日は、全国制覇を狙う明石商の初戦だ。(小西隆久、勝浦美香)

 午後。大会期間中、ホテルに宿泊するベンチ入りメンバー「1班」の練習が始まる。グラウンドの熱気がさらに高まる。

 14・30 主将の重宮涼(3年)が鋭い目つきでピッチングマシンと向き合う。バットを振るたび、日焼けした額から汗が飛んだ。

 狭間善徳監督(55)は水色の拡声器を持ち、グラウンドを動き回っている。監督12年目。練習中の狭間が手放せない拡声器は、これで4、5代目になる。

 春のセンバツで1試合2本の大会最多本塁打タイを記録した外野手来田涼斗(2年)は打撃練習で快音を響かせている。「腰を使ってもっと押し込め」。監督の声に、スイングが速くなる。

 次々と球を飛ばすマシンのそばに、藤本竜太(3年)らベンチに入れなかった選手がいた。ボールを補給し、練習が途切れないようサポートに徹する。「1班の勝利が自分たちの勝利。皆で勝つために、できることをやっている」

 「声だして行こうぜ」。ひときわ大声を張り上げるのは、同じく1班をサポートする丸山祐汰(3年)。チームが掲げる「111人が自分の立場を考え、一丸となる野球」。丸山の決意に揺るぎはない。

 15・00 グラウンドの隅では1、2年生が打撃姿勢を整える練習に励む。昨夏、兄が甲子園で活躍した植本拓哉(2年)は「新しい明商を引っ張れる選手になりたい」。その近くで、ひたすら腹筋をする1、2年生も。ベンチ入りを懸けたサバイバルは、すでに始まっている。

 15・35 夏休みには中学生の見学者も増える。神戸市東灘区の小園大瑛(14)は「みなうまいし、人数も多い環境だからこそ、ここで野球がしたい」

 16・35 練習終了。狭間監督は「甲子園に出ていない他校は新チームが始動している。それを考えて日々の練習を」。鋭い目で1、2年生部員を見据えた。

 18・00 部員たちがグラウンド整備へ。1班は再びバスで宿舎に戻る。到着後、シャワーを浴びる暇もなく、夕食を慌ただしくかき込んだ。

 20・00 1班のミーティングがホテルの一室で始まった。対戦相手を録画したDVDを何度も見て、作戦を全員で考える。長いときは2時間にも及ぶ。

 21・15 ミーティング終了後、エースの中森俊介(2年)が「さっきの場面、もう一度見せてください」。その後ろで控えの溝尾海陸(3年)らが黙々とバットを振っていた。

 22・00 消灯。部員はそれぞれの部屋へ。

 狭間監督は自室に持ち込んだDVD再生機で対戦相手の試合に目をこらす。床に就いたのは未明だった。

 すべては「111人が勝つ」ためだ。(敬称略)

(この記事は、複数日の取材を1日に再構成しています)

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