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ショートステイ里親制度をPRするあかし里親センターの職員=明石市相生町2
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ショートステイ里親制度をPRするあかし里親センターの職員=明石市相生町2

 兵庫県明石市は、親の急病などで一時的に子育てが難しくなったとき、3日間程度子どもを預かる「ショートステイ里親」を本格的に始める。短期間の養育は年200件以上のニーズがあるが、国の制度は長期を前提にしているためハードルが高く、里親の数が足りていない。市は独自の制度を設けることで、里親のなり手を増やす狙いだ。

 市は市内で里親を必要とする未就学児の里親委託率100%を目指している。

 全28小学校区で各1組以上の登録を目標にしており、現在は17小学校区に計34組いる。

 「養育里親」は18歳になるか、元の家庭に戻るまでが原則。長期間の養育が必要になるため、里親登録や受け入れに二の足を踏む人もいるという。

 このため、受け入れ期間を短くすることで、心理的ハードルを下げ、ショートステイ、長期を問わず里親登録を促進する。いずれも研修を受けてもらい、里親の質の向上も狙う。

 一方、保護者にとっては、日頃は一緒に暮らしていても育児疲れや出張などで突然、子どもの受け入れ先が必要になるケースがある。ショートステイ制度の利用可能な範囲を広げることで親の負担を軽くし、育児疲れが原因の場合は、虐待を防ぐことにもつなげる。

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 預かる期間は3日程度を中心に、日帰りから最長1週間。

 市は、1歳以下は1日1万700円、2歳以上は同5500円を補助。ベビーカーやチャイルドシート、ベビーベッドなどを無料で貸し出し、里親家庭の経済的負担を軽減する。

 あかし里親センターの担当者は「施設に預けるのではなく、市民同士が助け合う制度。全国的にも珍しく、先進例として各地に広げたい」と意気込む。

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 市は29日午後2~4時、明石こどもセンター(JR大久保駅南)で里親登録に向けた説明会を開く。

 必要な研修制度の概要を説明し、里親経験者の「生の声」も聞くことができる。同センターTEL078・935・9720

(藤井伸哉)

【里親制度】親の死亡や病気、虐待などで、家庭での養育が困難な子どもを里親が育てる制度。子どもが18歳になるか、元の家庭に戻るまで育てる「養育里親」など4種類があり、都道府県知事らが認定する。国の認定制度以外にも、児童養護施設などで過ごし、親らとの面会が少ない子どもを一定期間預かる「ボランティア里親」や、正月や夏休みに養育する「季節里親」、月1、2回の「週末里親」など自治体が独自に設けた仕組みがある。

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