明石

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「明石プライド・パレード」で掲げるバナーを手にする高橋あき子さん=明石市西明石南町2
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「明石プライド・パレード」で掲げるバナーを手にする高橋あき子さん=明石市西明石南町2

 性的少数者(LGBT)への理解を広げようと、当事者や支援者らが10日、明石公園周辺(兵庫県明石市)で「明石プライド・パレード」を催す。掲げる虹色のバナーに託す願いは一つ、「私たちがすぐ隣にいることを知って」。多様な性的指向を理解し合える社会を願い、1歩を踏み出す。

 パレードの起源は1969年。米ニューヨークのバーで同性愛者と警察が衝突し、暴動になったのを契機に始まった。

 90年代に日本でも広まり、東京や大阪、札幌など各地で開かれている。

 明石で企画したのは、LGBT当事者の支援や啓発に取り組む団体「ソラニジ・アカシ」と、コミュニティースペース「そらにじひめじ」の運営メンバー。明石での開催は初という。

 きっかけは、代表の高橋あき子さん(58)が参加した青森市でのパレードだ。9月には明石市が、同姓のカップルを「パートナー」として婚姻に準ずる関係に公認する制度を整備する方針を表明し、「今しかない」と決めた。

 でも、偏見への懸念があり「はっきり行くと答えられる人は少ないの」と高橋さん。明石市の元輔さん(63)=仮名=もかつてはその1人だった。

 物心がつく頃には自分の性的指向がゲイだと分かっていた。何度も「自分が女の子なら」と思った。「男性との付き合いが苦手」なのは、“普通”の関係を築こうと気負って失敗するからだという。

 かつてゲイの男性に悩みを打ち明けられたが、自分のことが明かせず、素っ気ない態度に終始した。

 約20年前、長く一緒にいたパートナーと別れた。ショックで体調を崩し入院、集中治療室へ。医師に「会っておきたい人は」と問われ、別れたパートナーと伝えた。だが回復後、「身内でない男性を入れるべきか協議した」と告げられ「普通に会える関係だと認められたい」と痛切に思った。

 「パートナーシップ制度ができれば、そんな心配も減る」。そう期待し、参加を決めた。

     ◆

 パレードは午後1時から明石公園東芝生広場で集会。その後、明石駅北や明石港、銀座通り商店街などを歩く。安全面に配慮し、明石署員が警備に当たる。

 高橋さんは「まずは私たちのような人間がいることを知ってもらい、明石を当事者が隠さなくてもいいまちにする。パレードをそのきっかけにしたい」と話す。そらにじひめじTEL050・3746・4571

(小西隆久)

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