明石

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キリマンジャロの頂上で熱唱する藤本明生さん(2017年、藤本さん提供)
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キリマンジャロの頂上で熱唱する藤本明生さん(2017年、藤本さん提供)
7大陸制覇を目指す藤本さん=明石市樽屋町
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7大陸制覇を目指す藤本さん=明石市樽屋町
カンボジアのアンコールワットでも歌った(2013年、藤本さん提供)
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カンボジアのアンコールワットでも歌った(2013年、藤本さん提供)
中国の桂林の路上でギターを演奏する藤本明生さん=1986年、藤本さん提供
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中国の桂林の路上でギターを演奏する藤本明生さん=1986年、藤本さん提供

 35年越しの夢、南極で叶えます--。土地家屋調査士の藤本明生さん(54)=兵庫県明石市=が2月、ギターを手に南極に向かい、世界7大陸の歌い歩き制覇に挑む。6大陸は達成済みだ。「ハタチの頃に抱いた夢を完結させたい」と意気込む。(長沢伸一)

 明石高専在学中にギターと出会った藤本さん。

 「若いうちに一人旅をしなさい。旅は人生の縮図なの」。恩師の妻からもらった言葉を胸に20歳で約1カ月間アメリカに渡った。

 サンフランシスコやロサンゼルス、メキシコなどの路上で弾き語りをした。

 帰国後、世界で初めて5大陸最高峰を登頂した冒険家、故・植村直己さんの映画を見て、生き方にあこがれた。「山は登らないけど、世界7大陸でギターの歌い歩きをしたい」と決意。中国・万里の長城(21歳)、オーストラリアとニュージーランド(22歳)、コロンビアやエクアドルなど南米大陸(24歳)を巡った。

 40歳の頃、ヨーロッパを訪れ、ドイツやフランスで弾き語りをした。

     ■

 挑戦に苦難はつきものだ。23歳で挑んだアフリカ大陸。タンザニアの町モシで偶然出会った韓国人と意気投合し、急にキリマンジャロ登頂を決めた。

 だが準備が足りず、高山病を発症。眠ることすらできなかった。登頂まで残り600メートルとなる5300メートル地点で「へたりこんで歩けなくなった」。やむなくリタイアした。

 大学院修了後は、兵庫県職員として神戸市西区の職業訓練校で7年間、先生として教えた。1998年に独立し、現在は兵庫県明石市樽屋町に事務所を構える。

 家屋や土地を測量し、不動産登記の専門家として過ごす日々だ。

     ■

 藤本さんが夢に向かって再び歩み始めるのは50歳の時。42歳で亡くなったギター仲間の通夜で知人がつぶやいた。

 「こんなに早く死んで無念やろうな。みんな余命1年やったら何をする?」

 キリマンジャロにも登っていない、南極にも行っていない……。「これでいいのか?」。藤本さんの心に火がついた。

 2017年2月、かつて失敗したキリマンジャロにミニギターを担いで再挑戦。23歳の時に作った自身の夢を歌うオリジナル曲「Be a MAN!~男であれ」など2曲を頂上で歌った。

 「うれしくて、自然と涙が出た。これで夢の実現まであと一つ」

 最後となる南極も因縁の場所だ。

 24歳で挑んだが、季節外れの大寒波で船が出航できず、断念した。

 今回は2月15日に日本を出発し、イギリスや南米大陸を回って南極大陸を訪れる。「ペンギンの横で弾き語りをする。ここまで来たらやり終えないと死にきれない」

 帰国後の4月5日にはアスピア明石9階の子午線ホールで達成報告会を開く予定だ。「今やりたいことは何ですか。夢を持ち、叶える大切さを伝えたい」と話す。

     ■

 次は、日本国内のまだ行ったことのない場所で弾き語りしたいという。

 「松尾芭蕉の歩いた道や坂本龍馬の脱藩の道とかを弾き語りで歩きたい。俳句を詠みながら日本を歩いた芭蕉のように。目指すは令和の芭蕉」と笑う。

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