明石

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客待ちするタクシーが集まる明石駅前のロータリー=明石市大明石町1
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客待ちするタクシーが集まる明石駅前のロータリー=明石市大明石町1

 新型コロナウイルスの感染拡大で、タクシー業界の苦境が続いている。外出自粛に伴う利用客の激減で運行車両を減らす会社が兵庫県明石市内でも相次ぎ、休業する事業所も出た。県の休業要請の緩和に続いて緊急事態宣言が解除される見通しとなり、飲食店に再開の動きも見られるが、客足の回復は鈍い。「少ない利用客の取り合いは続くのか」。現場の運転手から悲鳴が上がる。(長沢伸一)

 「朝4時半から昼まで待って9人だけ。どん底だった4月に比べればましだが、まだまだ少ない」と明石駅前ロータリーで男性運転手(55)は嘆く。

 4月の緊急事態宣言の発令以降、明石市内でも外出自粛や飲食店の休業で昼間に加えて夜間の利用客が減少。車内の感染防止対策を急ぐ傍ら、会社によっては走らせる車両数を4割程度減らすなど対応に追われた。3カ月間の休業を決めたという会社もあり、事態の深刻さをうかがわせる。

 タクシー運転手の多くは歩合制で、外出自粛は収入に跳ね返る。50歳の男性運転手は「お客さんを何回乗せられるかが勝負。歩合がない分、1カ月の給料は約15万円減って半分以下になった」と話す。

 厚生労働省が無料通信アプリ「LINE」を使って5月上旬に行ったアンケート調査では、「収入・雇用に不安を感じている」と回答したタクシー運転手は8割を超えた。県の休業要請の一部解除などを受け、運転手は飲食店の再開や利用者の増加を期待する一方、どこまで客足が戻るのか不安は解けないままだ。

 これに拍車を掛けるのが、緊急事態宣言の解除を見越し、車両数を増やす動きが会社に見られ始めたことだ。ある運転手は「タクシー数が戻った時、利用客が減ったままなら、これまで以上の取り合いになる」と漏らした。

 明石地区タクシー協会の松岡睦生会長は「タクシーは公共交通機関。通院などで使う高齢者らも多く、営業は止められない。夏じゅうに人出が戻らないと業界が持たない」と話す。

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