明石

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水島さんの作品を眺めながら思い出を語り合う偕展美術会のメンバー=明石市大明石町2
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水島さんの作品を眺めながら思い出を語り合う偕展美術会のメンバー=明石市大明石町2
瞳をイメージした水島さんの作品
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瞳をイメージした水島さんの作品
水島竹堂さん
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水島竹堂さん

 日本画でありながら幾何学的な模様を多用した画風で知られる元明石美術協会副部長の水島竹堂さんが81歳で亡くなってから1年になるのに合わせ、グリーンヒルホテル明石(兵庫県明石市大明石町2)で回顧展「水島博士展」が開かれている。ともに活動してきた市内の芸術家が、作品を眺めながら水島さんの思い出を語り合っている。(吉本晃司)

 水島さんは1937年、同県姫路市で生まれ、明石で育った。水墨で心象風景を表現した作品で82年に日仏現代美術展に入選。85年には大賞を取った。フランスでも、画家の登竜門であるクリティック賞の1席を受賞した。明石美術協会、偕展美術会に所属し、アクリルやサインペンなどを使った独自の画風を確立。2019年6月、同市相生町1の自宅で亡くなった。

 偕展美術会を創設した同市の洋画家、里中游さん(65)は「絵画教室を開かず、自分の絵を描くことに没頭していたが、若い画家に技法を聞かれれば教えていた。この集まりの居心地がよかったのか、よく一緒に酒を飲みに行き、美術について議論した。別れ際に寂しそうにしていたのが忘れられない」と語る。

 会場には、遺された約50点の中から、晩年に描かれた抽象性が高い14点が展示されている。円、三角、四角を無数に配したデザイン的な作品は、水島さんの宗教観の表れと言われる。偕展美術会の創設メンバーだった同市の版画家、村上伸明さん(69)は「もともと水墨画から出発した人だが、一つの枠にとらわれない自由奔放さがあった。ただならぬ根気と集中力も感じられる」という。

 線や点、図形が機械のように交差し重なり合い、遠くから見ると人間の瞳に見える作品が複数ある。同市の洋画家久谷義昭さん(73)は「見れば見るほど深い問いや深遠な世界が読み取れる。通り一遍に見ると分かりにくいが、明石にこんな画家がいたということを知ってほしい」と話している。

 7月25日まで。午前10時~午後4時。無料。

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