明石

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メールで届いた表彰状を見て受賞を喜ぶ(左から)八十川勝さん、いずれも出演者の熊田佳奈子さん、星川恵美さん=明石市内
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メールで届いた表彰状を見て受賞を喜ぶ(左から)八十川勝さん、いずれも出演者の熊田佳奈子さん、星川恵美さん=明石市内
「discommunication」のワンシーン(八十川さん提供)
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「discommunication」のワンシーン(八十川さん提供)

 他者への理解とその障壁などをテーマに映画を撮り続ける八十川(やそかわ)勝監督(49)=兵庫県明石市=が製作した短編作品「discommunication(ディスコミュニケーション)」が、インドの国際映画祭で最優秀監督賞などに輝いた。言葉の通じない2人が極限状態でとらわれる不安や恐怖を描いた。八十川さんは「国際的に認められた証し。もっと高みを目指し階段を上がっていきたい」と喜びを語る。(長沢伸一)

 インド北部のジャイサルメールで今月開かれた国際映画祭「サンド・ダンス・インターナショナル・フィルム・フェスティバル」。映画産業が盛んなインドで新たな才能の発掘を目標に今年初めて催された。

 八十川さんは2004年のデビュー以来、約30本の映像作品を手掛ける。18年に自身が主宰する「垂水映画劇団」が製作した短編映画「朝、目が覚めたら」をフランスのカンヌ国際映画祭の見本市で上映。目が見えない女性と耳が聞こえない男性の恋を描いた映画「夏の光、夏の音」(19年製作)は障害者間のコミュニケーションを主題に据えた。

 今回、インドで受賞した「ディス-」は18年5月、国際映画祭を開催中のカンヌで撮影。「世界中から映画関係者が集まるので、海外の人も交えて撮りたい」と構想を温め、脚本を用意していた。

 登場するのは言葉の通じない日本人とカザフスタン人の女性。密室内で縛られ、お互い疑心暗鬼になって本能のまま行動する姿を追った11分の短編。「僕自身、もっとカンヌで映画の話をしたいのに、言葉が通じない歯がゆさを感じていた」と八十川さん。「言葉が通じないと、誤解や不安を生む。意思疎通のできない恐怖感を描きたかった」

 キャスティングや話の流れが分かりやすいストーリー性が評価され、最優秀監督賞と犯罪短編映画部門のグランプリに選ばれた。

 新型コロナウイルスの影響で25日の授賞式への出席は断念した。「今後も日常に隠されたドラマを撮っていきたい。まずはいま撮影している作品を完成させたい」と意気込む。

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