明石

  • 印刷
獅子舞の中止を知らせる告知を拝殿に張る稲爪神社宮司=明石市大蔵本町
拡大
獅子舞の中止を知らせる告知を拝殿に張る稲爪神社宮司=明石市大蔵本町
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、兵庫県明石市内で例年行われてきた秋祭りが中止に追い込まれている。布団太鼓の巡行や太鼓練り、氏子らの飲食で「3密」が避けられず、参加者や見物客の感染防止対策が困難なことが理由。宮司や氏子らは「関係者の命と健康を考えれば中止はやむを得ない」との受け止めで、ほとんどの神社で神事のみが行われる。(吉本晃司)

 毎年10月の週末に市内各地で開かれてきた秋祭り。布団太鼓の巡行や練り、伝統芸能が披露され、地域住民の交流の場となってきた。

 今年は3~5月に新型コロナウイルスの感染が急拡大し、7、8月に再び感染者が増加。6月ごろまで様子見だった氏子も、夏の再拡大で中止を決めたケースが多いという。

 市内最多の8基の布団太鼓が練り合わせる御厨神社(同市二見町東二見)も7月上旬に中止を決めた。準備の段取りを考え、総代役員らが早めの決断をしたという。

 数千人の観衆らが詰め掛け、露店も軒を連ねるため、現場では3密(密閉、密集、密接)は不可避。中嶋邦弘宮司は「大きな声を出す練り合わせで、氏子がマスクをして布団太鼓を担ぐわけにもいかない」といい、「祭り好きの若手も今回ばかりは理解してくれた。祭りがないのは寂しいが、感染せずにすむなら辛抱できるのでは」と話す。

 10月8、9日に行う予定だった稲爪神社(同市大蔵本町)では、保存会による県指定重要無形民俗文化財の「大蔵谷の獅子舞」、市指定の「囃口(はやくち)流し」の奉納も中止する。神社境内前には例年、保存会のメンバーや住民ら約200人が集まり、子どもたちの晴れ舞台を見守ってきたが、密集が避けられないと判断した。

 獅子舞を受け継ぐ団体の一つ「大蔵谷西之組獅子舞保存会」の野川信博代表(53)は「例年なら9月は小学校低学年の子どもらも交えて獅子舞の練習をする時期。祭りを見に帰省した友人知人らと元気にしとったかと声を掛け合う機会がなくなった」と肩を落とす。

 来年以降についても現時点で見通しは立たない。「これまでと同じではなく、一人一人が感染防止の意識を持ち、変えるべきところは変えていかなければ」と新しい秋祭りのあり方に思いを寄せている。

【記事特集リンク】新型コロナウイルス

明石の最新
もっと見る

天気(10月27日)

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 22℃
  • ---℃
  • 0%

  • 22℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ