明石

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預かった写真の汚れをスポンジで洗い落とす参加者=明石市東仲ノ町
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預かった写真の汚れをスポンジで洗い落とす参加者=明石市東仲ノ町
水洗いし乾燥させた写真を集める中南晶一さん=明石市東仲ノ町
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水洗いし乾燥させた写真を集める中南晶一さん=明石市東仲ノ町

 西日本豪雨の被災者から写真を預かり、汚れを洗い落とす兵庫県明石市の写真洗浄ボランティアグループの活動が、結成から丸1年を迎えた。泥水に漬かるなどした写真を傷つけないように慎重に作業を進め、これまで約5千枚を持ち主に返した。水害のたび家族写真がアルバムごと処分されてしまうことがないように、そして被災地から離れていてもできるボランティアとして活動のさらなる浸透を目指している。(松本茂祥)

 「真備町写真洗浄@あらいぐま明石」。明石市の会社員中南晶一さん(46)が昨年8月に結成。毎月土日曜の1~3回、ウィズあかし(同市東仲ノ町)で活動を続ける。

 中南さんは学生時代に神戸市で阪神・淡路大震災を経験。震災20年を期して災害ボランティアの道に入った。2016年の熊本地震で初めて被災地の復旧支援に行き、翌17年の九州北部豪雨でも大分県で泥のかき出し作業を手伝った。

 18年の西日本豪雨では岡山県倉敷市真備町へ。泥かきなどに足しげく通い、住民とも親しくなる中、息長く取り組める活動として注目したのが写真洗浄のボランティアだった。先行して取り組んでいた大阪市のボランティア団体の元でノウハウを学び、地元明石での立ち上げにこぎ着けた。

 活動日のみ参加者を募るスタイルでこれまで約30回開催。真備町の団体を介して届いたのはアルバムから切り出されるなどした写真で、ほこりや汚れが付着し、画像がはがれたり、ゆがんでいたりしていた。

 特に目立つのが、ところどころ黄色くなった写真。中南さんによると、泥水に漬かったことで付いたバクテリアが画像を浸食したために起きる現象という。こうした部分は水洗いの上、エタノールで拭って雑菌を取り除いていく。

 成人式、運動会、旅先の記念写真-。「時がたてば忘れてしまう思い出や記憶を、一枚の写真からよみがえらせてもらえたら」と願うのは、発足時から参加する明石市の会社員垣田知香子さん(60)。中南さんの二女で小学5年生の真美さん(10)も「自分ができることで喜んでもらえるならうれしいかな」。

 これまで真備町のほか、西日本豪雨被災地の広島県坂町小屋浦から送られてきた写真も洗浄した。活動場所の手配や洗浄作業に要する資材などはすべて中南さんの自己負担。ボランティアをPRする缶バッジの販売や寄付を募って活動費の一部に充てている。

 「写真を処分した後に後悔する人も多いと聞く。水害で泥に漬かっても写真は再生可能なことをもっと知ってほしい」と中南さん。「被災者のためのボランティアは間口が広く、もっと大勢の人にこの活動に興味を持ってほしい。こうして生まれる人と人のつながりが将来の災害でもきっと生かせると思う」と話す。

 年内は10月3日▽同31日▽11月8日▽12月13日の4回を予定。午前9時~正午。参加申し込みは中南さんakashisenjyou@gmail.comへ。

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