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本番に向け練習に力が入る演劇部員=明石市明南町3
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本番に向け練習に力が入る演劇部員=明石市明南町3

 新型コロナウイルスの影響で学校の部活動が6月スタートとなった今年、1年生だけの演劇部が明石南高校(兵庫県明石市明南町3)に誕生した。夏休み返上で稽古を重ねてきた6人は31日、西部市民会館(同市魚住町中尾)での合同発表会で初の舞台公演に臨む。始動からわずか5カ月。演者2人の間に舞台道具として仕切り板を置くなど、いまの時代を投影した新作を、コロナ禍を経て育んだ結束力で演じきる。(吉本晃司)

 同校演劇部は約30年の歴史をもつ。近年は2015年に全国大会に出場。それ以降もほぼ毎年、近畿大会に名を連ねる実力校。

 部員の一人、山本真誠(まこと)さん(16)は昨年11月、オープンハイスクールで見学した演劇部に興味を抱き、「合格したら入部したい」と顧問の光武(みつたけ)太郎教諭(42)に伝えた。

 入学はかなったが、新型コロナの影響で学校再開後の6月まで入部できなかった山本さん。演劇や音楽の公演は感染リスクが高いとして全国的に相次ぎ中止となり、「高校の3年間、上演どころか練習さえできない」と不安が募ったという。

 休校中、光武教諭は山本さんが演じることを想定した脚本を執筆。互いに顔が見えない相手と話す2人の誤解や共感、人が聞いたり話したりすることの救いをテーマにした。今回の発表会で演じる2人劇「告解室」だ。新型コロナの時代を意識した舞台では「見えない相手」の象徴として真ん中に仕切り板が置かれ、2人は板を挟んで約1時間演じる。

 もう1人の出演者は、中学時代に演劇経験のある辰巳りんさん(15)。新部長として部員から感染者を出さないため、発声練習の時は互いに離れるなど活動全般に配慮した。

 残る4人は照明や舞台制作など裏方を分担。立石環紀さん(15)は音響担当だが「みんなでいろいろ工夫してつくりたい」と、せりふの感情の込め方などを辰巳さんに提案した。

 「先輩がおらず、至らない部分もあるかもしれないが、他校に負けないチームワークが生まれた」と辰巳さん。「本番では演劇の良さをしっかり伝えたい」と意気込む。

 県高校演劇研究会東播磨支部合同発表会は31日と11月1日、西部市民会館で開催。明石市内の4校を含む11校が参加し、上位2校が県大会に出場する。いずれも午前10時から。無料。西部市民会館TEL078・918・5678

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