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4年ぶりの子午線ウオークの参加を呼び掛ける神戸フリースクールのメンバー=神戸市中央区北長狭通7
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4年ぶりの子午線ウオークの参加を呼び掛ける神戸フリースクールのメンバー=神戸市中央区北長狭通7

 不登校の子どもたちの学びの場、神戸フリースクール(神戸市中央区)は、4年ぶりに「子午線ウオーク」を復活させる。阪神・淡路大震災によって兵庫県明石市にあった拠点施設が被災。支援者へのお礼にと始まった子午線を北上する旅は2016年を最後に中断していた。11月7、8日の2日間を費やし、明石公園から同県小野市まで約40キロの踏破を目指す。(長沢伸一)

 明石フリースクール「冬夏舎(とうかしゃ)」は1990年、明石市上ノ丸に誕生。学習塾を開いていた田辺克之さん(76)が、不登校の子どもを抱えていた保護者から相談を受け、「昼間も開けてほしい」と頼まれたことがきっかけだった。

 95年の阪神・淡路大震災で、教室兼自宅があった山陽電鉄人丸前駅近くの建物が全壊。市内の空きビルを間借りし、神戸市へ移って神戸フリースクールを開設した。現在は明石、神戸市の小学1年~高校3年の約30人が通う。

 震災直後の苦境のさなか、同県三木や小野、豊岡市の協力者から水や食料、こんろなど支援物資が届いた。フリースクール全国ネットワークは寄付金を集めてくれた。毎月5千円を送り続けてくれた人もあった。「支えてくれた人にお礼を言いたいと豊岡まで歩くことにしたんです」と田辺さんは振り返る。

 初回は95年10月。明石市立天文科学館前を出発し、豊岡市の気比の浜まで5泊6日で歩いた。スクールの生徒らが、一般参加者から歩き方や足裏にできたまめの治療法を教わりながらの250キロだった。

 当初は1回限りの予定だった。「今年はどうするの」。目を輝かせる子どもたちがいた。「困難に挑戦する喜びを感じたのでしょう」と田辺さん。そこで翌年も西脇まで約60キロを歩くコースで継続を決めた。

 子午線ウオークは2016年まで行程を変えながら連続22年間行われたが、田辺さんの椎間板ヘルニア治療のため、17年以降は中止に。田辺さん自身、腰は癒えたものの、再開のタイミングを決めあぐねていた。そこへ今春、フリースクールの小学生から過去の写真を指さし「子午線ウオークって何?」と尋ねられた。「歩いてみたい」。再び子どもの目の輝きを目の当たりにし、復活を宣言した。

 4年ぶりとなる今回の子午線ウオークはフリースクール設立30周年の記念事業を兼ねる。コースの下見をしたところ、休憩所にしていた沿道の喫茶店やコンビニが閉店し、コースの練り直しも必要になった。「子どもたちが再開の道を開いてくれてうれしい」と田辺さん。「25年前の感謝の気持ちを反すうしながら歩きたい」と話す。

     ◇

 11月7日は明石公園を午前9時に出発。三木ホースランドパーク(三木市別所町高木)まで約20キロを歩く。8日は同パークから小野市黍田町の「白雲谷温泉ゆぴか」まで約20キロの行程となる。同行を希望する不登校の子どもやその保護者も日帰りで参加できる。参加費2千円。同スクールTEL078・360・0016

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