開館60周年を迎えた兵庫県明石市立天文科学館(同市人丸町)に、新キャラクターが誕生した。その名も「ほしかいじゅう」。同館の建物が変身する「シゴセンオー」の仲間として、子どもたちから募集した宇宙怪獣のイラストをCG化した。同館ゆかりのキャラクターは今回で10体を超え、新旧入り乱れての人気争いも白熱しそうだ。(川崎恵莉子)
明石の時や美しい星を守るため誕生したヒーロー「軌道星隊シゴセンジャー」は今年でデビュー15周年。敵役の「ブラック星博士」や犬の「しごまる」とともにキッズプラネタリウムなどで根強い人気を誇る。シゴセンジャーでは一般公募でピンクやイエロー、グリーンも期間限定で登場していた。
CG動画のみの「シゴセンオー」もリアルな世界観がネットで話題を集めた。クリアファイルなどが販売されたり、市の広報紙で特集記事に登場したりと動画を飛び出して活躍の場を広げている。
宇宙怪獣は開館60周年記念の目玉企画。小学6年以下を対象にイラスト応募を広く呼び掛け、194点が寄せられた。優秀賞には細見依千乃ちゃん(5)=明石市=の作品が選ばれ、シゴセンオーの作者で、神戸市出身のCGデザイナー岡本晃さんの手でリアルな怪獣に生まれ変わった。
「ほしかいじゅう」は名前の通り、星を見るのが大好き。ブラック星博士が宇宙から呼び寄せたという設定で、体長は天文科学館時計台とほぼ同じ高さ。つぶらな瞳と背びれがクリスタルのようにきらきらしているのが特徴で、同館の井上毅館長は「素朴なかわいさに心を引かれた」と話す。
「ほしかいじゅう」の登場シーンは、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開中。ほしかいじゅうが明石の街に出現し、星を見るためにシゴセンオーと宇宙に飛び立つ様子が本物さながらの映像で楽しめる。
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寄せられた宇宙怪獣のイラストは14日~12月18日、同館と山陽電車のコラボ電車「シゴセンゴー」の車内や、天文科学館サテライト(パピオスあかし5階)に展示される。
