国の「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日まで)期間に合わせ、兵庫県警明石署の受付に達筆な字で書いた家庭内暴力(DV)やストーカーへの注意を呼び掛ける額が置かれている。同署独自のメッセージを今年配属された地域課の梅野麻衣巡査(20)が特技を生かして書いた。今月末まで掲示する予定。
梅野巡査は小学4年生から地元の書道教室に通い、最上級に当たる「特待生」の腕前。高砂南高校(同県高砂市)在学中には書道部員として、文化祭や商業施設でのイベントでパフォーマンスを披露した経験がある。
卒業後、憧れていた警察官の道へ。今年1月に明石署に配属された。10月に生活安全課で実習した際、署を訪れた人に「暴力をなくす運動」を意識してもらうために、メッセージを書にしてほしいと課員に頼まれた。
梅野巡査は半紙に「DV ストーカー 撲滅」と力強くしたためた。構図や筆の勢いなど細部の表現にこだわり、50回以上書き直したという。
梅野巡査は「いつ自分の身に起こるかもしれないと危機感をもってほしい。被害に遭って嫌な思いをする人を減らせれば」と話した。(長沢伸一)
