中森投手「開幕1軍狙う」 明石商から3人、プロの舞台へ 経験糧に活躍誓う

2020/12/23 18:00

泉房穂市長を表敬訪問した(左から)山崎伊織投手、来田涼斗外野手、中森俊介投手、狭間善徳監督=明石市中崎1

 来年からプロ野球の世界に進む明石商業高校(兵庫県明石市)の中森俊介投手(18)と来田涼斗外野手(18)、同校OBの山崎伊織投手(22)=東海大=が23日、明石市の泉房穂市長を表敬訪問した。3人は明石商の厳しい練習で培った技術や精神力を糧に新たなステージでの活躍を誓った。(長沢伸一) 関連ニュース 元アナウンサー清水次郎さん 45歳で教師に転身、野球部顧問に 高校界屈指の左腕、駅員に ソフトバンクや社会人野球経て 元メジャーリーガーの父、小さな神社を毎日掃除する理由

 10月のプロ野球ドラフト会議で中森投手は千葉ロッテから2位で、来田外野手はオリックスから3位で、山崎投手は巨人から2位で指名を受け、全員の入団が決まった。
 中森投手、来田外野手の2人は、新型コロナウイルスの影響で中止になった今春のセンバツを含め、甲子園に4季連続で出場。中森投手は最速151キロの直球、来田外野手は俊足強打で聖地を沸かせた。
 山崎投手は、同校が初めて甲子園に出場した2016年春のセンバツ時のメンバー。甲子園での登板はなかったが、東海大に進学後は大学球界を代表する投手に成長し、リーグ戦や日米野球で活躍した。
 この日、3人は同校の狭間善徳監督(56)とともに市役所を訪れた。1年目から15勝の目標を掲げる中森投手は「開幕1軍を狙いたい。まずは1勝。1試合1試合を全力で投げたい。調子が悪い日でも最善の投球ができる投手を目指す」と抱負を語った。
 同じく開幕1軍入りを狙う来田外野手は「いずれはトリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)を達成したい。1スイングで球場を沸かせられる力強いスイングができる選手になりたい」と意気込んだ。
 「焦らずにけがをじっくり治したい」と話したのは今年6月に肘の手術を受け、現在はリハビリ中の山崎投手。「将来は東海大の先輩である菅野智之投手のように、投球でファンを魅了できる投手に」と夢を語った。
 狭間監督は「1軍に上がり、対戦してくれるのを楽しみにしたい」と頼もしく成長した教え子の姿に目を細めた。
 泉房穂市長も「打者と投手としての対戦や、日本シリーズでの投げ合いが見たい」と明商旋風が巻き起こる日を心待ちにしている様子だった。

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