コカ・コーラ新物流拠点 明石工場に22年末完成へ 国内最大規模

2021/02/11 05:30

新物流センターの建設が進むコカ・コーラボトラーズジャパン明石工場=明石市大久保町西脇

 コカ・コーラボトラーズジャパン(東京)は、兵庫県明石市大久保町西脇の明石工場敷地内に、国内最大規模の保管・出荷能力を持つ自動物流センター「明石メガDC」の建設を進めている。関西エリアの基幹拠点と位置づけ、年間約8千万ケース(1ケースは350ミリリットル缶で24本)を兵庫県、大阪府エリアに効率的に配送する体制を整える。2022年末の完成を目指す。(吉本晃司) 関連ニュース 神戸に物流施設「ロジポート神戸西」を開設へ 米投資会社の日本法人 兵庫の北と南に宿泊特化型ホテル「マリオット」 22年春以降開業へ 神戸港の新水族館、2021年秋開業へ 施設棟の名称は「神戸ポートミュージアム」


 同社によると物流業務は従来、全国約350カ所の事業拠点が担ってきた。約600に上る飲料ブランドを抱え、製品ごとの在庫管理や仕分けが煩雑化しており、スムーズな供給体制の構築が課題だった。
 そこで東京都と埼玉県の物流を担う新基幹拠点「埼玉メガDC」(埼玉県吉見町)が3日から先駆けて稼働。エリア内で拠点ごとに分散していた業務や保管スペースを集約した。
 明石メガDCは昨年11月に着工。鉄骨3階建て、延べ床面積約4万3千平方メートル。最大約6万パレット(1パレットは58ケース分)を保管できる。DCは商品の在庫管理や取り出しがすべて自動化された在庫型物流倉庫(ディストリビューションセンター)を指し、省スペース、省人化を図れる。
 明石工場は1969年に操業を開始。現在は「コカ・コーラ」「ジョージア」「爽健美茶」など1日最大300万本を生産。従業員は約170人。明石メガDCの稼働で将来の生産能力の増強にも対応できるといい、同社広報部は「東西2拠点の整備でニーズに柔軟に対応し、安全かつ安心、フレッシュな商品をお届けしたい」としている。

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