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石ケ谷墓園の合葬式墓地。2020年度の納骨申し込みが前年の3割に減った=明石市大久保町松陰
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石ケ谷墓園の合葬式墓地。2020年度の納骨申し込みが前年の3割に減った=明石市大久保町松陰
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 兵庫県明石市で唯一の公営墓地である石ケ谷墓園(大久保町松陰)で、合葬(がっそう)式墓地への納骨申し込みが、2020年度は前年の3割まで落ち込んだことが分かった。新型コロナウイルスが広がる中で親族が寄り合う機会が減り、お墓に関する話し合いが進まなかったのが一因とみられ、市担当課は思わぬコロナ禍の余波の推移を見守る。(長尾亮太)

 合葬式墓地は、個人や家族ごとに遺骨を納める一般墓地と異なり、他の人と一緒に納骨する墓のこと。県内では近年、加古川や神戸、宝塚、芦屋市など自治体が管理運営する墓園で整備が相次いでいる。

 明石市は17年12月、石ケ谷墓園に合葬式墓地を開設した。遺骨を布袋に入れて納める合葬室と、骨つぼのまま一定期間(10年または20年)安置する部屋からなり、合わせて約1万体を納骨できる。

 市は当初、年間約200体の申し込みを想定し、約50年で埋まるとみていた。ところが初年度(12~3月)だけで千体を超す申し込みがあり、18年度に約800体、19年度に約1100体と高い水準が続いた。

 市によると、合葬式は建物全体を一つの墓として市が管理する。そのため一般墓地であれば子や孫に管理の負担をかけたり、承継する人がいない無縁墓となったりすることを心配し、合葬式を利用する人が多い。費用面でも合葬室への納骨や記名板の使用であれば10万円以下に抑えられ、生きている間に予約する人も目立つという。

 加えて石ケ谷墓園では19年度までの3年間、不足する一般墓地の確保のため、返還にかかる費用を無償化。こうした取り組みも合葬式墓地への改葬を促した。

 そんな中、20年度の申し込みは約300体まで減った。例年であれば親族が寄り合い、お墓についても話題に上る盆や彼岸の後は申し込みが増える傾向にあるが、新型コロナ下では低調だったという。年間を通じて市役所の窓口を訪れる人も少なかった。

 市緑化公園課の担当者は「21年度の申し込みも、コロナ禍が収まらなければ低調なままかもしれない」とする一方、「長期的には家族でお墓を持たない考えはさらに広がり、合葬式墓地への需要は再び盛り返す」と見通している。

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