「なんやあれ」超大物のアオリイカ、タイ狙う網で捕獲 明石
2021/05/12 05:30
成人男性の顔よりも大きな全長70センチの巨大イカ=明石市岬町
重さ3・7キロ、体長70センチのアオリイカが11日、明石浦漁協(兵庫県明石市岬町)で水揚げされた。平均の2倍以上もある超大物で、立ち合った漁協関係者や仲買人らも目を白黒させていた。
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アオリイカはイカの中でも最高級の食材として知られ、同漁協では30センチが中心サイズ。この大物は播磨灘で、タイを狙う五智(ごち)網漁で捕獲されたという。
アオリイカは同日の昼網の競りにかけられた。10年以上漁協で働く職員も「このサイズは見たことがない」と驚いた表情。ひな段に並んだ仲買人からは「なんやあれ」とのつぶやきも聞かれた。
競り落としたのは、仲卸業者「つる一」(同市藤が丘2)の鶴谷真宜さん。「東京に運べば高値が付くかもしれないが、これだけ珍しいものが揚がったときは、できるだけ地元のお店に提供したい」と話した。
卸先に決まったのは芦屋市のイタリアンレストラン「オステリア・オ・ジラソーレ」。調理人は「イカは大きくなるほどうま味が強くなる反面、固くなりがちで調理の腕が試される」と意気込んだ。(有冨晴貴)