明石市内の3公園に保育施設 市内初、待機児童の減少へ弾み
2021/05/23 05:30
広いグラウンドが隣接する「うわがいけ保育園」=明石市小久保1
兵庫県明石市内の3カ所の公園に初めて保育施設が完成し、今春開園した。都市公園法の改正で、これまで国家戦略特区でしか認められなかった公園内の保育所設置が可能になったためで、3施設合わせた定員は計349人。2020年4月時点で365人だった待機児童の減少へ弾みをつける。
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同市松が丘2の松が丘公園には、学校法人「和弘学園」(神戸市)が運営する認定こども園「めいまいピーノこども園」が開設された。定員は109人で、ショッピングセンター「明舞センター」に隣接する。
同じく認定こども園「海岸通りあすのこども園」は中崎遊園地(明石市中崎1)にオープン。社会福祉法人「子どもの家福祉会」(同県姫路市)が運営し、定員は132人。色鮮やかな建物が国道からも目を引く。
上ケ池公園(明石市小久保1)に完成した保育所「うわがいけ保育園」は、明石市の社会福祉法人「和坂福祉会」が運営し、定員は108人。野球やサッカーの試合会場にもなる広いグラウンドなどを園庭代わりに利用できる。
市によると、16年1月に緊急児童対策室を新設して以降、計72カ所の保育施設を開設。4593人分の受け入れ枠を増やした。他方、ニーズの高い1~3歳児は受け皿が確保できず、21年度中の待機児童解消は難しい見込みという。(小西隆久)