泉市長、知事選の特定候補支援せず 質問状に「いずれも前向き回答」 明石
2021/06/19 05:30
公開質問状への回答状況について説明する泉房穂市長=明石市役所
兵庫県明石市の泉房穂市長は18日の会見で、兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)の立候補予定者4人に送った公開質問状の回答内容を公表した。いずれも「前向きな回答だった」として、知事選では特定の候補者を応援しない考えを示した。
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公開質問状では泉市長が要請する、医療と教育に関する権限移譲▽市役所西隣の砂利揚げ場跡地での県立文化施設の整備▽県市連携事業に関する事前協議-に対し、賛否あるいは「明石市と協議する」の3択で尋ねた。
三つの要請のいずれにも、拒否する立候補予定者はいなかった。金沢和夫、斎藤元彦両氏は三つとも「明石市と協議する」。金田峰生、中川暢三両氏は県市連携事業の事前協議について「明石市に財政負担が生じる場合には協議する」とした。中川氏はさらに医療、教育の権限を「移譲する」とした。
泉市長は「これまでの積み重ねが、知事交代でなくなるのは困ると思っていた。4人のどなたが知事になっても、速やかに協議を始められるので、(公開質問状の)目的は果たせた」と話した。(長尾亮太)