居酒屋店主「客足どこまで戻るか」　営業再開も不安拭えず　明石

　新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除された２１日、飲食店で酒類提供自粛などの制限が緩和され、兵庫県明石市内でも休業していた居酒屋などが営業を再開した。長く閉ざされたままだったシャッターが上がった店内では約２カ月ぶりの笑い声が響いた。他方、まん延防止等重点措置に伴う営業時短は残るため、店主は「どこまでお客さんが戻ってくるか」と不安げだ。（小西隆久、長尾亮太） 関連ニュース 新規感染、前回解除時上回る水準　緊急事態宣言解除　東播２市２町 緊急事態宣言解除受け　市立施設は制限緩和　丹波篠山、丹波市 阪神地域は土日の酒類提供禁止　兵庫県の緊急事態２０日解除　大阪での飲酒自粛も呼び掛け

　同宣言解除を受け、県内の措置区域では飲食店の営業は午後８時まで、酒の提供は同７時までに。アクリル板設置など国が示す感染対策の徹底が条件で、さらに兵庫県は独自に土日祝日の酒類提供を禁止する。
　魚の棚商店街（明石市本町１）の寄り道酒場「ひめ」では、午後２時の開店と同時に数人の常連客がカウンター席を陣取った。神戸市西区の男性会社員（４９）は「久しぶりにおいしい酒が飲める」とジョッキ片手ににんまり。
　井上幸子店長は「休業中もずっと常連客が気に掛けてくれていたのはありがたい。これからは休んでいた分を少しでも取り返す」と意気込む。
　市内の居酒屋の男性店長（３０）は「ようやくという気持ち。時短の協力金が入ってくるまで時間差があるので、綱渡りのような状態はまだまだ続く」と表情を引き締めた。
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　明石市は２１日から公共施設利用の制限を緩和した。市内４１カ所のコミセンは同宣言を受けて５月１日以降、会議などに限定してきた施設利用を、スポーツや文化活動にも拡大した。閉館していた市立少年自然の家（同市大久保町江井島）も体育館の利用を再開。総合福祉センター（同市貴崎１）など福祉施設３カ所でもスポーツができるようになった。