「身に覚えのあるお支払いですか」声掛けで詐欺被害防ぐ ローソンスタッフ

2021/07/28 05:30

蓮井賢一署長から感謝状を受け取る梶本明美さん=明石署

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、兵庫県警明石署は27日、ローソン+フレンズ明石駅前店(東仲ノ町)の派遣スタッフ、梶本明美さん(50)に署長感謝状を贈った。 関連ニュース 客に声掛け、特殊詐欺被害防ぐ コンビニ店員を表彰 明石署 「弁当に髪の毛が入っていた」苦情の電話不審に思い… 詐欺被害防いだファミマ店長 「パソコンの修理費に3万円分が必要」電子マネーの特殊詐欺、ファミマ店員が防ぐ

 同署などによると、6月15日昼ごろ、高齢男性がプリペイドカードの購入のために来店。慌てた様子を不審に思った梶本さんは、精算時に「身に覚えのあるお支払いですか」と声を掛け、男性は6万円分の支払いを済ませていったん店を後にした。
 その後、再び男性からカードの払い戻しの可否について電話で問い合わせがあった。帰宅後に梶本さんの声掛けが気になり、特殊詐欺被害に遭い掛けていたことに気付いたという。
 梶本さんは派遣社員として市内外のコンビニ店で働いた経験を持ち、以前勤務した店舗で詐欺が疑わしい場合の対応を教わっていた。「声を掛けるのは勇気が必要だけれど、他店で学んだことを生かせて良かった」と話した。(川崎恵莉子)

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