5千円分の利用券 明石市が発送開始 飲食店など650店で使用可能

2021/08/29 05:30

市が全市民に届ける5千円分のサポート利用券(右)と、店舗で掲示されるポスター=明石市役所

 兵庫県明石市は29日から、飲食店や日用品店、タクシーなどで使える5千円分の「サポート利用券」を全市民向けに順次発送する。9月中に全世帯への配達を終える予定。利用期間は8月30日から12月31日まで。(長尾亮太) 関連ニュース 丹波国際映画祭 グランプリに、手話を守る闘い描いた「ヒゲの校長」 谷監督、当事者起用し表現追求 百条委設置を決める採決 自民・石川県議が造反「一議員として譲れなかった」 丹波市職員、公用車を運転中に赤信号無視で事故起こす


 新型コロナウイルスの緊急対策事業の一環。外出自粛と時短営業で苦境が続く飲食店や市民の暮らしを支え、低迷する地域経済を守る狙い。
 配布対象は年齢や所得に関係なく、8月1日時点で明石市の住民基本台帳に登録がある約30万5千人。500円券10枚つづりで、一度に何枚でも使用できるがおつりは出ない。ゆうパックで各世帯に配達される。
 利用できる店舗は現時点で約650店。さらに対象店舗を広げるために参加を募っている。地域に根差す中小店に参加の制約はない一方、チェーン店などは商店街など市内の商業団体に加盟していることが要件。店頭などに掲示されるポスターが対象店舗の目印となる。
 事業費は17億1500万円。うち1億5100万円に上る郵便料が1割を占める。サポート利用券をめぐっては、事業費を計上した補正予算案を8月臨時市議会で継続審査とした議会側に対し、泉房穂市長が閉会直後に専決処分で配布を決定。市議が「議案を引き続き審査する議会の権限を断ち切った」などとして、反発している経緯がある。
 市サポート利用券担当TEL078・918・5045

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