8月の感染者1001人で過去最多 明石市内、20代以下が49%

2021/09/03 05:30

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 8月に兵庫県明石市内で確認された新型コロナウイルス感染者は1001人と、1カ月当たりの過去最多を更新した。20代以下が感染者に占める割合が49%に上り、「第5波」は若年層を中心に感染が広がっている。 関連ニュース 明石で新たに49人が感染、1人死亡 新型コロナ 神戸刑務所のクラスター、感染者19人に 受刑者3人の感染確認 東京パラ車いすテニス女子単 上地が初の決勝進出

 月別の感染者数はこれまで、今年4月の746人が最多だった。8月はこれを34%上回った。
 1日当たりの感染者は、7月までは4月27日の50人が最多だったが、8月19日に53人を記録。その後に50人台が5回あり、現時点では24、28日の58人が最多となっている。
 8月の感染者を年代別にみると、20代が26・8%と最多。30代の16%、40代の14・9%が続いた。10歳未満は9・7%、10代は12・7%、50代は12・8%だった。
 一方でワクチン接種が進んだ60代は4・6%、70代は1・4%、80代は0・9%、90代以上は0・2%と少なかった。
 8月に死亡した感染者は40代と70代の男性の2人だった。
 市内で初めて感染者が出た昨年4月以降、学校園で発生したクラスター(感染者集団)は計6件。うち今年8月に4件が起きた。内訳は保育園が3件、放課後児童クラブが1件。
 感染経路は「家族など」が35%と割合が高かった一方、「職場や施設など」は8%、「クラスター由来」は5%で、「第4波」の今年4、5月と比べても割合が低下した。
 感染者の増加に伴い、入院待機者と宿泊療養施設への入所待機者、自宅療養者を合わせた人数は、8月26日に過去最多の228人に上った。ただ、入院待機者は第4波と比べて、低い水準で推移。重症化するケースも少ないという。(長尾亮太)

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