障害者の旅行支援のNPO法人 近畿運輸局から奨励賞
2021/09/30 05:30
バリアフリー化の促進に貢献し、表彰を受けたNPO法人「ウィズアス」の鞍本長利代表(右)=明石市本町1
介助が必要な人の旅行を支援する「あかしユニバーサルツーリズムセンター」(兵庫県明石市本町1)などの運営母体であるNPO法人「ウィズアス」(神戸市長田区)が、国土交通省近畿運輸局の「バリアフリー化推進功労者表彰」の奨励賞に選ばれた。
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「バリアフリー化-」は2007年に国土交通省が創設。08年から全国の各運輸局がバリアフリー化の促進に貢献した個人や団体を表彰している。さらに本年度からは、優れた貢献をした団体などに贈る優秀賞と将来の活動の発展が期待される奨励賞の2部門を設立。近畿運輸局からそれぞれ4団体に賞が贈られた。
同法人は、明石と神戸市で、障害者や高齢者の旅行を支援する事業を展開。車いすで楽しめる町歩きルートや多目的対応トイレの有無など、明石、神戸市のバリアフリー情報を掲載した観光情報誌「びと」の発行のほか、観光施設職員の研修に取り組んだ実績が評価された。介助が必要な人の旅行プランの提案、県内外の特別支援学校の修学旅行にも協力するなど活動の幅を広げている。
同法人の鞍本長利代表(70)は「これからはハード面だけでなく、情報発信などソフト面のバリアフリーが重要になる。誰もが旅行しやすい地域をつくっていきたい」と意気込む。
なお、今回のバリアフリー化推進功労者表彰では県内から優秀賞に山陽電鉄(神戸市長田区)が選ばれるなどしている。(有冨晴貴)