「一閑張り」で認知症予防 高年クラブで講習会 明石
2021/10/04 05:30
竹籠に和紙を張り付けるお年寄り=明石市朝霧東町1
兵庫県明石市朝霧台地区の高年クラブ「こすもす会」のメンバーが、ざるや籠に張った和紙に柿渋を塗る「一閑張り」の講習会に取り組んでいる。伝統文化の継承と認知症予防がねらいで、同会の岡田芳男会長(82)は「ほかの高年クラブにも広まってほしい」と話す。
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渋柿から搾った液を発酵させる「柿渋」には防水、防腐効果がある。柿渋で塗り固めた「一閑張り」の作品は、和風インテリアとして人気という。
講習会は、岡田会長が「優れた日本の文化に触れ、手指を動かすことが脳の活性化につながる」と初めて企画した。
初回の3日、朝霧小コミセン(同市朝霧東町1)にお年寄りら10人が集まり、市立花と緑の学習園(同市小久保1)で染色講師を務める前田和子さんが指導。ちぎった和紙にのりを塗り、小さな竹籠に張り付けた。24日に柿渋を塗る予定。(小西隆久)