鮮度と脂の乗りが売り 「浦サワラ」を全国へPR 明石浦漁協

2021/10/23 05:30

大和製衡の「フィッシュアナライザ」でサワラの脂肪率を測定する=明石市岬町

 一本釣りなどで水揚げしたサワラを「浦サワラ」と名付け、ブランド化を目指す明石浦漁業協同組合(兵庫県明石市岬町)は、脂が乗ってうま味が増す10月に合わせてPR活動を全国展開している。大阪や東京など大都市圏を含む約200の飲食・小売店と協力。ポスターやステッカーを掲示し、浦サワラの浸透を図る。 関連ニュース 身近な川で天然ニホンウナギ 兵庫・加古川に食用生息【動画】 「旬の魚」の時期がズレてきている!?美味しい魚をお得にゲットする方法 「ほぼカキフライ」待望の復活 魚のすり身などで味や食感を再現 カネテツ

 魚介の品質を漁協が保証し、消費拡大を図る販売戦略の一環。脂の乗りと鮮度を専用の機器で測定し、脂肪率が5%以上のサワラは黄色の「上旨」、10%以上は赤色の「特上」と、明石浦漁協がランク付けしたタグを付けて競りに掛ける。
 同漁協によると、黄色タグが多いが、秋の深まりとともに身太りが増し、赤色タグが徐々に増えてきているという。基準に満たない場合はタグを付けない。
 浦サワラは、市内の料理店やホテルなど60店舗をはじめ、大阪や京都、東京など首都圏の飲食店やスーパーを含む約200店に流通する。明石浦漁協では10月中、浦サワラの全国一斉フェアを展開。浦サワラが味わえる店として情報発信するほか、各店舗にステッカーやポスターを掲示してもらい、PRに努めている。
 明石浦漁協の土井祐介さん(44)は「鮮度と脂の乗りの良さが売り。刺し身やあぶりはもちろん、西京漬けにするのがおすすめ」と話している。(有冨晴貴)

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