衆院選・兵庫9区 両陣営最後の訴え 1日午前0時40分確定見通し
2021/10/31 05:30
衆院選の投票日を前に投票所を設営する市職員=明石市東仲ノ町
衆院選は31日に投開票を迎える。兵庫9区(明石、洲本、南あわじ、淡路市)では、自民前職の西村康稔氏(59)と、共産新人の福原由加利氏(34)の両陣営が選挙区をくまなく回り、新型コロナウイルス対策や経済財政運営、性別に関係なく自分らしく生きられる社会づくりなど最後の訴えに声をからした。(長尾亮太、川崎恵莉子)
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西村氏の陣営は、自民候補を応援するため東京と神奈川、兵庫県内の他選挙区へ赴いた候補者本人に代わり、西村氏の実弟で会社役員の孔裕(よしひろ)氏(54)が、明石や洲本市のミニ集会で支持を訴えた。
地元選出の県議や市議らが乗り込んだ街宣車は「地元から総理を生もう」などとアナウンスしながら明石市内を巡った。午後7時45分から明石駅前で催した集会では、事前に録音された西村氏の音声が流され「今後の大きな飛躍に向けて大切な選挙。お力添えをお願いします」と力を込めた。
福原氏は午前9時から明石市西部を中心に選挙カーで巡り、大型商業施設やスーパー前で街頭演説を行った。昼には明石駅南側でマイクを握り、新型コロナのPCR検査体制の充実や消費税の引き下げ、男女の賃金格差の是正などの政策を主張した。
福原氏は「お金の心配なく学び、子育てができる社会をつくる」と強調し、「あなたの1票が政治を変える。野党共闘で新しい政治を切り開く」と買い物客らにアピールした。支援者約20人もチラシを配布し、投票を呼び掛けた。
明石市内の投票所は75カ所で、31日午前7時~午後8時に開設。開票は午後9時半から、明石中央体育会館(大久保町松陰)で行われる。同市選管は小選挙区が1日午前0時40分、比例代表が同0時50分の確定を見込む。