明石初のストリートピアノ 明石駅コンコースに設置
2021/11/24 05:30
明石駅構内に設置されたストリートピアノ。演奏に誘われ、立ち止まる通行人の姿も=明石市大明石町1
公共空間で誰もが自由に弾くことのできる「ストリートピアノ」が、兵庫県明石市内で初めて明石駅(同市大明石町1)のコンコースにお目見えした。腕に覚えのある人たちが思い思いの音色を響かせ、行き交う人びとを楽しませている。(長尾亮太、川崎恵莉子)
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まちに交流やにぎわいが生まれるとして近年、国内外の駅や空港、商業施設などで設置が進むストリートピアノ。県内の市町で最も多いとみられる神戸市では、地下鉄海岸線のほぼすべての駅など計28カ所にある。
明石市は市民からメールなどで要請を受け、設置を決めた。藤江小学校で使われていなかった1台を14日に運び込んだ。児童数の増加に伴い、ピアノがあった教室を改装することになり、行き場を探していたところだったといい、ストリートピアノとして再利用することにした。
勤労感謝の日の23日には、子どもから大人までさまざまな世代の弾き手が代わる代わる鍵盤に向かい、演奏に誘われて聴衆が周囲をぐるりと取り巻く光景も。神戸市垂水区から来た小学3年生の女児(9)は「教室で練習中の曲を弾いてみた。みんなに聞いてもらえるのが楽しい」と話した。ストリートピアノの演奏動画を投稿しているユーチューバーが登場する一幕もあった。
演奏できるのは午前7時~午後9時。10分間を1回の演奏の目安としている。
市によると、明石駅のコンコースには来年1月末まで試行的に設置。JRと山陽電鉄の乗り換えの支障になっていないかなどを確かめた上で、場所の変更や常設の可否を判断するという。