難病研究の支援に協力を 明石で高校生ら募金呼び掛け FOPと闘う山本育海さんも参加
2021/12/15 05:30
学校玄関前で寄付を呼び掛ける山本育海さん(左)と生徒会役員=明石市魚住町長坂寺
難病研究の支援に協力してもらおうと、筋肉が骨に変わる「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と闘う山本育海さん(24)=兵庫県明石市=と市内外の高校生が14日、校内や街頭で募金活動を行った。今年は過去最多の16校が参加。集まった寄付金は全額、京都大iPS細胞研究所に贈られる。
関連ニュース
明石・砂浜陥没事故から20年 市、国など安全な海岸へ巡視続け
巨人ドラ1・翁田投手「富士山とエベレストならエベレストを目指す」 母校・西脇工高が激励会
娘に謝り続ける気持ち今も 明石砂浜陥没事故20年、母・路子さん取材対応に区切り「前を向く」
山本さんが明石商業高校3年生だった2015年、難病研究の支援を目的にスタートした「193(いくみ)募金」で、趣旨に賛同した高校生が毎年、山本さんの誕生日の14日を中心に各校で活動を展開している。
明石商業高校(同市魚住町長坂寺)では、卒業生の山本さんと生徒会役員の約10人が、午前8時から募金箱と手作りポスターを手に学校玄関前に立った。
登校中の生徒が「頑張って」と声を掛けながらお金を入れる姿も。生徒会長の楠目悠吾さん(17)は「多くの人に寄付をしてもらってありがたい」と感謝を口にした。
山本さんは「自分以外にも難病で大変な思いをしている人がいる。研究所を応援するため、全国に理解や協力をお願いしたい」と話していた。(川崎恵莉子)