明石市で過去最多の232人感染 幼保や特養でクラスター
2022/01/26 05:30
神戸新聞NEXT
兵庫県明石市は25日、新たに232人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数では過去最多。20代以下の若年層が半数超を占めた。新たに幼稚園1園と保育所2カ所、特別養護老人1施設で5~7人の感染が分かり、クラスター(感染者集団)が認定された。(松本寿美子)
関連ニュース
無料PCR検査に殺到「ここまで感染増えるとは」 兵庫県が36市町250カ所で実施
オミクロン株、兵庫県が希望者全員に無料検査実施へ
第6波で10代以下の感染急増、3割に 新型コロナ、家庭や学校園で拡大か 尼崎、西宮
新規感染者のうち、無症状は6人で残りは軽症。既に感染が確認された患者の濃厚接触者は23人。年代別では10代が47人で最多。10歳未満30人▽20代41人▽30代38人▽40代26人▽50代29人▽60代11人▽70代6人▽80代1人▽90代以上3人。
クラスターが発生した幼稚園では、複数の職員が体調不良を訴えて欠勤。園は十分な保育ができない可能性を考慮し、25、26日の両日、自宅保育が可能な家庭に登園自粛を呼び掛けた。2カ所の保育所は保育を継続。特養は併設するショートステイを一部休止した。
小学校の3校4学級でそれぞれ児童2~4人が感染し、26日まで学級閉鎖した。放課後児童クラブ2カ所で職員各1人、中学校で教職員1人が感染した。明石北高校で1、2年生計7人の陽性が判明。在籍する2クラスを学級閉鎖した。
市職員も、中学校勤務の生徒指導相談員▽二見市民センター職員▽母子保健事業スタッフ▽東部学校給食センター職員-の各1人の感染が分かった。
25日時点で、入院中の患者は38人、宿泊療養者は81人、自宅療養者は671人。入院または宿泊療養を調整中の患者は計12人。
◇ ◇
新型コロナウイルスの流行「第6波」の到来で、学校や保育施設で自宅待機や学級閉鎖、臨時休園が増加している。
市教育委員会によると、児童生徒に感染者が出た場合、濃厚接触者の特定や検査結果の判明まで同じクラスの生徒らを自宅待機に。クラス内で複数の感染者や濃厚接触者から新たに陽性者が判明した場合、5~9日の学級閉鎖とする。
3学期が始まってから25日までに、市立の小学校28校630学級のうち、12校18学級を自宅待機、4校5学級を学級閉鎖とした。中学校では13校258学級のうち、1校3学級で自宅待機。学級閉鎖はなかった。
市こども育成室によると、市の認可保育施設(保育園、こども園)では25日までに計97園のうち5園で臨時休園となった。市立幼稚園の休園はない。同室の担当者は「休園は保護者の負担が大きく、運営を続けてほしいという声も多い。施設と相談して慎重に判断していきたい」としている。(川崎恵莉子)
【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら