西明石駅南側、より住みやすく JR西が分譲マンション計画 周辺整備で 市は複合施設移転

2022/04/19 05:30

JR西日本が分譲マンションを建てる一帯=明石市西明石南町3

 JR西日本が計800戸規模とみられる分譲マンションを兵庫県明石市西明石南町の同社用地に建設することが分かった。また、同市は複合施設サンライフ明石(同市西明石南町3)をマンション建設に合わせて隣接地に移転新築する。両者は17日、初の住民説明会をサンライフ明石で開いた。(長尾亮太) 関連ニュース JR西明石駅南に駅ビル計画 明石市が駅前広場や駐輪場設置 夢の超特急あの日から…兵庫・明石に何をもたらしたか 山陽新幹線・新大阪-岡山開通50年 山電飾磨駅、北側にも改札口完成 来年100周年「より便利に、優しい駅に」


 市とJR西は2020年12月に協定書を結び、西明石駅の利便性向上や駅周辺のまちづくりについて計画を練ってきた。
 JR西が建てるマンションは新たなサンライフや都市計画道路を挟む形で立地する。現サンライフの跡地もマンション用地となる。泉房穂市長は説明会後、自身のツイッターに「800戸ほどの『新築マンション』を分譲予定とのこと」と投稿した。
 西明石駅の南側にJR西が建てる駅ビルは、25年の完成を目指す。計画では3階建てで2階部分に改札を設ける。
 同駅には在来線の改札と各ホームをつなぐ跨線橋(こせんきょう)が東西2カ所にあるが、西側の橋は南端に改札がなく、行き止まりになっている。南側に改札を設けることで、駅南方面から車いすやベビーカーの利用者がエレベーターを使ってホームへ行きやすくなる。また、新たにできる駅前広場では、コミュニティーバス「たこバス」の停留所も設ける。
 既存の市道を拡幅したりJR社宅用地の一部を買い取ったりして、駅前広場と明姫幹線を結ぶ幅16メートルの都市計画道路を通す。
 サンライフはこの道路に面する場所へ移す。1986年に完成した現施設は3階建てで、体育室、研修室、トレーニング室などが入る。新施設でも現在の機能は保ちつつ、地域交流の場として新たな機能を加えることも模索するという。

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