食べてほっこり、冷やし焼き芋いかが 明石の老舗洋服店が真空パックで発売
2022/07/24 05:30
細い路地に甘く香ばしい匂いが漂い、老若男女がテイクアウトしに来る。兵庫県明石市二見町東二見の老舗洋服店が焼き芋販売を始めた。今夏、珍しい冷やし焼き芋も売り出しており、温冷を選べる。店主は「食べてほっこり。幸せな気持ちになってもらいたい」とアピールする。(松本寿美子)
100年以上前に創業した洋服店「シバヤ」。婦人服を中心に学生服、祭り用品も取り扱う。しかし、コロナ禍による外出控えや祭りの取りやめによって店も地域も活気がなくなった。
店主の柴谷欣伸(しばたによしのぶ)さん(50)が考えついたのが、店にいてもできる焼き芋販売。「下戸で甘いもの好き。たき火に心癒やされ、焼き芋もよくしていた。新しい商売を考えているうちに思いついた」と振り返る。
昨秋、店先の一部を自ら販売スペースに改修し、熟成焼き芋「しばや」としてオープンした。厳選したサツマイモをガスでじっくり焼くと、行列ができた。インスタグラムや口コミで、同県たつの市や伊丹市などからも来客があり「携帯電話を触る間もないくらい焼きっぱなしだった」と柴谷さん。毎日来るリピーターもおり、“イモラー”の心をつかんでいる。
冷やし焼き芋は3月下旬にスタート。焼いた後に冷やし、日持ちするよう真空パックにした。温冷とも、旭甘十郎▽紅はるか▽シルクスイート▽ふくむらさき▽鳴門金時-の5種を用意。大きさごとに300~600円ほどで販売している。近くオリジナルのジェラートも売り出すという。
午前10時~午後7時(焼き上がりは午前11時ごろから)。定休なし。駐車場1台あり。しばやTEL078・942・2183